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大好きだった図書館で、苦しかった話

あなたは、図書館という場所をどう感じてるでしょうか。

私にとって、図書館は『大事な居場所』でした。記憶にあるのは、幼稚園に通っていたころ。


住んでいる団地の目の前が、図書館でした。本が大好きだった私は、毎日のように通い、沢山の本の世界で遊んでいました。

友だちは…いたのかな。でも、あまり遊んだ記憶がなくって。

近所の小さな子がいるお母さんや、犬を沢山飼っているおばあさんの家にいって、お手伝いをするような…ちょっと変わった子だったなぁと思います。

転勤族で、県内を転々としましたが、行く先々に図書館はありました。考えてみると、すごーく有難いんです。沢山の本に出会える場所って。


私にとって大切な居場所だった図書館で、苦しい想いをした時期があります。それは…子どもが生まれた時。

赤ちゃんの頃はまだ良かった。抱っこして、ゆっくり本が選べた。でも、歩けるようになってからは…

次々に絵本を「読んで!」と持ってきたり

図書館の中で走ってしまったり

そんな親子を、白い目で見られているような気持ちがして。


「10分でいいから、誰か子どもを見ていてくれないかなぁ」と思ったものでした。


今であれば、いろんな手段を考えるし、〝子どもは元気なもの〟と思います。でも初めてのわが子と図書館へ行くのは、私にとって高いハードルだったのです。


だからね、「いのちの図書館」という場所を作りたい。

親子で行っても、気を遣わず本が選べて

好きな場所で座って読めて

多様な本が置いてある。


NPOに勤めるようになってから、〝DAISY図書〟という電子書籍に出会いました。読み書き困難のある方も、人工音声が読み上げてくれて、読んでいる部分がハイライトされる。

自分が見やすいように、文字の大きさや色も変えられる。

漢字にはルビ、言葉の区切りが分かりやすいように 分かち書きがある。


目が見えない方のための、点字図書のように

DAISY図書がもっともっと広く知られるようにと願っています。


私にとっての居場所、図書館を

誰にとっての居場所でも在れるように

皆を繋ぐ場になれるように

創っていきたいと思っています。



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