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帰ってきてね

何日か前、よく行くドラッグストアでこの張り紙を見つけ
毎日気になっている。
長男と同じ中学3年生。同じ静岡の受験生。
静岡県では、今週、学校での面談の時期で
内申点もわかり、進路を決める一番ぴりぴりした
時期だ。
静岡県は、内申点が非常に重要なので
長男も希望している私立の高校を受験できるかどうか
明日の面談で言い渡され、その結果次第で
いくつか考えている候補の中からまた練り直す必要が
でてくる。
先週は内申点だけを先に生徒達が教えてもらい
塾の先生などと話をしたりママ友と情報交換して
どこがいいか、どこに行けるか、行けるところがあるのか、、、
前の旦那とも久しぶりに言い争いになったり
心配で眠れない夜を過ごしたりした。

でも、そうだよね。
子供のことなんだから、自分で決めて
選択も失敗も成功も全部自分でしなきゃだめだよ
という気持ちと
出来れば成功体験であってほしいと願う気持ちと
大人になる直前の高校生活がどうかどうか
素晴らしいものになってほしくて
心配で不安でたまらない日々を過ごしていた。

だから、この行方不明になってしまった子が
事件なのか、事故なのか、本当にわからないけれど
もし塾に行く途中で、なげだしたくなって
どこかに行ってしまったなら
お願いだからお母さんとお父さんのところに
帰ってあげてと心から思う。

中学の頃は私もわからなかった。
自分だけが辛くて、自分だけが頑張っていると
思っていた。
取り残されるようで、みんなの受験熱についていけなくて
無気力になってしまったこともあった。
まわりでハラハラしながらヤキモキしながら
見守ってくれてる人たちの存在なんて
全くわかっていなかった。

15年前に生まれた時には
泣いただけで、笑っただけで、眠っただけで
なにもかも可愛かった。
あの日から毎日がただ続いているだけなのに
どうして私達は子供に勝手に期待したり
理想を押し付けたり、そして勝手に失望したり
してしまうんだろう。

でも本当にただかわいいだけなのだ。
生まれた時と同じように
ただ愛しているだけなのだ。
だから、あたたかいおうちに帰ってあげてください。



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