恋バナ
恋バナは楽しい。
友人の恋愛話を聞くのも自分の話をするのも。
幸せな話を聴くのが特に好きだ。
学生時代は、父より歳上のバイト先の上司が
やたら恋愛したがる様子や
子育てを終えた五十代の女性が「イチローにときめいている」と顔を赤らめる姿に
驚いたり、ちょっとした嫌悪感を感じたものだけれど
大人になった今はわかる。
外側の皮が歳をとっているだけで
あの時の上司もあの女性も中身は二十歳の頃と
大して変わっていなかったのだと。
皮は十分に歳を取ってきた私も
中身は大して変わっていないから
今は、子どもたちの初々しい恋バナに
いちいち「キャー」とか「ヒャー」とか
合いの手を入れて楽しんでいる。
自分の恋バナを進行形でしても
カッコいい婆さんになるには
どんな感じに生きたらいいのかな、
と考えながら。
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