コロナ問題によって生じる、不動産のパラダイムシフト
長期化しそうな在宅勤務へのテンポラリー対応として、私のボスが折り畳み式デスクをネットで注文しようとしたところ、売切れが続出していたらしい。
日本の在宅勤務(テレワーク/リモートワーク)化は、いよいよ急速に進み始めた。
SNS上でも「いかに快適に楽しく在宅勤務を続けるか」に関するTipsがたくさんシェアされている。
また、国や専門家が発する情報を見る限り、この状態はある程度長期化しそうだし、コロナウイルスが終息しても元の暮らし方・働き方にそのまま戻る可能性は低そうだ。
暮らし方や働き方が変わるということは、不動産への価値観も変わるということである。
不動産のモノサシ「3P」
不動産を選ぶ上で重要と言われるのが、
Place : 交通アクセス、買い物・教育などの周辺環境
Price : 物件価格、管理費・修繕積立費など
Product (Plan) : 間取りや設備仕様、共用部など
これ、(もちろん個人差はあるけど)Placeを最重要視する人が圧倒的に多かった。
要するに、
・良い立地を予算内で買えればよい
・広さや部屋数、設備のグレードとかは妥協
みたいな価値観で不動産を選ぶ人が圧倒的に多かった。
それが、昨今話題のMaaSの実現によって、
例えば駅まで3km離れてるけど毎朝家の前までバスが迎えにきてくれるようなサービスが出来ることによって「Placeの優先度が下がりそう」という説が出てくるようになった。
そこに加えて今回のコロナ問題。
今までは電車通勤を前提としたアクセス重視の不動産選びだったのが、
在宅勤務や自転車など電車以外の交通手段の利用を前提とした不動産選びとなる。
例えば、
Place : 都心まで自転車で30分圏内。スーパーや公園が近いことが大事
Price : 郊外に行って予算を抑えるか、Productにお金をかけるか
Product (Plan) : 3畳の書斎。あるいは共用部に作業可能なラウンジあり
こんな条件で不動産を探す人が今まで以上に増えてくるはず。
ちょっと北欧っぽいライフスタイルも人気に?!
例えばデンマークには自転車用の高速道路がある。
さすがにここまで整備するのは難しい気がするが、専用レーンなどは増えてくるかもしれない。
また、同じくデンマークにはヒュッゲという習慣がある。
家族や友人と語らい、深く議論をする時間。また、心地よく自然体でいられる空間づくり。
そういう価値観を持ちながら暮らし、働く人が増えてくるかもしれない。
あくまで個人的な意見として、コロナ問題から暮らし方・働き方の変化、それに伴う不動産のモノサシの変化を考察してきた。
これが正しいのか誤っているのか、専門家ではないので分からないが、withコロナ・afterコロナの生活がどのように変わっていくのかをポジティブな視点で考えていくのは意味があることだと思う。
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