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DMCA悪用問題について

DMCAの悪用被害を被っている人が続出しているらしい。

DMCAとはアメリカ合衆国の連邦法「デジタルミレニアム著作権法(The Digital Millennium Copyright Act)」の略称である(Wikipediaより抜粋)。

前置き

本来の目的は、著作権侵害から正当な権利者を守るためのモノである。
デジタル化されたコンテンツはコピーが容易なのでこのようなモノができた。そして付随的にWEBサービスを行う人や団体等が負う責任を回避するための条項もある。

本来、アメリカの法であるが、GoogleやTwitter、その他多くのIT企業は(税金はどうか知らないが)アメリカに拠点を置いている。なので、大抵のWEBサービスを使えば大抵この法が絡んでくる。

DMCAの本来の用途

DMCAは著作権侵害から著作権者を守るためのモノである。著作権侵害を受けた著作権者が侵害者に対して法的措置を講じるために役立つ。また、WEB上から著作権侵害コンテンツを排除するためでもある。
例えば、著作権侵害コンテンツへの検索結果から消したり、ブログ、SNS、ホームページを運営する人や団体等が己のサービスから消したりする。なぜ消すのかというと、責任回避のためである。消すと言っても、抹消するかは別である。復活があり得るので、保存はしておくが、表からは消すという可能性もある。

本来は「正当な権利者」が著作権侵害を止めさせようというモノであると理解しておけば良い。

DMCAはWEBサービス提供者にも適切な対応を責任づけている。
例えばTwitterで著作権侵害コンテンツがアップされれば正当な権利者が通報すれば、ほぼ即時に著作権侵害コンテンツは削除される(抹消されるかは別である)。また、アップした侵害者のアカウントも凍結・削除される場合がある。

何が問題か

誤解を恐れず言えば「正当な権利者になりすました悪意ある者」が「ほとんど落ち度の無い人」にDMCAを悪用して「嫌がらせが可能」ということである。

特にTwitterはDMCA悪用が通りやすいようである。虚偽の権利者になりすました者が、特定のアカウントを攻撃するためにDMCAを悪用するのである。実例は挙げたくないが、「自分が撮った写真(被写体は合法的なモノ)をアップした人」(以下、まともな人)に対して「著作権侵害だ!」と「虚偽の権利者になりすました輩」(以下、変な人)がTwitterに連絡するのである。Twitter社は法的義務があるため、すぐに該当写真を消去する(抹消ではなく、閲覧不可にする、らしい。私はTwitterの中の人ではないので伝聞である。あしからず)。場合によってはアカウント凍結・削除される。

これに、まともな人が対抗する方法は法的に争うか、変な人と話し合うかである。それか泣き寝入りである。泣き寝入りは横に置いて話をする。

どちらの場合もまともな人は個人情報を変な人に教えることになる。法的に争う場合はもちろんだが、話し合うだけでもまともな人の個人情報が変な人に一方的に伝わるのである。

変な人もDMCA悪用時にTwitter社に個人情報を添えるが、それは虚偽の情報でも通るのである。
つまり、変な人がまともな人の個人情報を易々と一方的に得ることができるのである。

対策は

一度でも変な人に目を付けられると防御手段は面倒臭くなる。
画像や動画をアップロードする際にはトリミング等をして、著作権がまともな人にあると証明できる工夫が必要になる。

あとは法的措置である。これは面倒くさいが、現在進行形で話が進んでいる。さすがに変な人をのさばらせておく社会では無い。虚偽の申請による罰則、まともな人に対する損害賠償、かかった費用の弁済など、数多の金銭的・社会的制裁が下される。

結び

SWATTING等と同様にDMCA悪用にも制裁が待っている、らしい(確定してないので伝聞である。あしからず)。
制裁はいちいち面倒なので、DMCAの通報時に正しい情報を入力の義務化が望まれる。

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