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占星術で見る3ヶ月間の動き【2024年夏至~秋分】

2024年6月21日の午前5時51分頃(日本時間)、太陽が夏至点(蟹座の0度)を通過します。この瞬間の星の配置をチェックすることで、6月21日~9月22日(夏至~秋分)までの約3ヶ月間の世の中の動きを見ることができます。


2024年夏至の星読み

2024年夏至のホロスコープにおいて、東の地平線(ASC)を蟹座が、南中点(MC)を牡羊座が支配しています。これは3ヶ月前の春分のホロスコープと全く同じ配置です。春分から始まった1年の大きな動きや世の中の空気感を、この夏はそのまま引き継ぐような形で過ぎていくでしょう。

7ハウス(他者のハウス)に冥王星が入ることも春分のホロスコープと同じですが、春には順行していた冥王星が逆行に転じています。2024年度は社会的・環境的に有無を言わせないような変容が起こり、それによって1人1人が「他者とどう付き合っていくか?」や「自分という顔をどう見せるか?」を模索しないといけなくなるでしょう。その流れが逆行によって停滞する(もしくは受け入れづらくなる)ことで、『変容したい人にとっては思うようにいかなくてもどかしい。変容したくない人にとっては抵抗を感じてしんどい』時期になるかもしれません。


国家を表す太陽は、東の空に昇ったばかりで強い力を持ちます。ただし12ハウス(無意識のハウス)に入っていて、その意志がどうもはっきりしなさそうです。春分では“綺麗ごとを言いがち”で“タイミングを待っている”感じでしたが、夏至の太陽は『大事なことはあえて言わない(どうせみんなわかっているから)』という感覚です。物腰は柔らかく、やる気もありそうな雰囲気ではあるのですが……。
反対側に位置する6ハウス(奉仕のハウス)には民衆を表す月が入っていますが、太陽と真正面から向かい合っておらず、お互いのことがあまり見えていません。どちらからも連絡を入れないのに「私たちはラブラブだ」と信じている恋人同士のような関係性です。その上、個人個人が“社会から求められる役割を果たすこと”で安心感を覚える傾向にあるので、全体的に『しんどくても持ち場を離れられず、頑張るしかない』空気感が漂いそう。


この3ヶ月間は「わかってもらえるはず」と思って話したことが誤解されたり、人に愛情深く親切にしたのに傷つけられることになったりしやすい時期です。それでも、親切に人と接する行為は好ましいことです。今回の夏至のホロスコープで良い影響を与えてくれるのは金星(愛の星)ですので、あなたの優しさそのものは肯定していてください。もし傷つけられそうだと気づいた場合は、ご自分の心の柔らかい部分を守ることを最優先にしていいのだ、と覚えておくと良いでしょう。
仲間内であっても、寛容な人がグッとこらえて辛抱することになったり、あれこれ強く意思表示した人が孤立することになったりしそう。また、風変わりな意見や改善のアイディアなどが出てくる気配もありますが、限定された枠の中(特定の集団・組織)だけで共有されて、外には広がらない可能性が高いです。

外部からは土星の制限がかかってきます。たとえば、海外から「日本はこれまで○○の役割を担ってきたんだから、そうしないといけない」と求められるなど。求められること自体が日本側のステイタスやプライドにもなっているので難しいのですが、そろそろ“義務と思って受け入れる”だけではつらくなってきそうな気配。さらにこの土星は月(=民衆)と緊張関係にあるので、土星のしんどさは私たち個人に乗っかってくると思われます。


2024年夏至のホロスコープでは、月だけが地平線の下にあります。他の星は地平線より上にあり、社会的に大きな出来事が起こり得る中で、月の個人的な感情だけが陰に隠れています。個人のことが後回しになるとも、1人の人間がコントロールできる状況ではない、とも読めます。MC近くの海王星が“あるべき真の姿”を探そうとしていますが、7月初めから逆行してしまうので吹っ切れず、結論が出ないままモヤモヤするように思います。
見えないところで物事が動いて我慢させられそうな3ヶ月間ですが、その先で新たにスタートを切る時に備えて、自分らしさを見失わずにおきましょう。

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