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フロランタンを焼く。

5日ほど前から体のだるさが続きました。どうやら今年初めての暑気あたりのようです。気温が高かった上に、雨でじっとりした空気だったのも良くなかったと思います。

体が重い、よく眠れない、胃が痛くて食欲が無いなどの症状が続いた末に……フロランタンを焼くことにしました。自分でも「なんでやねん」とツッコミたくなる欲求なのですが、私の体が求めているからしょうがないのだよ。偉大なり、バターとナッツの誘惑!

フロランタンとはフランスの焼き菓子で、『フィレンツェの』という意味だそうです。16世紀、フィレンツェのメディチ家からフランスに嫁いだカトリーヌという女性が伝えたもの、との説があるとか。クッキー生地を焼いて、その上にキャラメリゼしたアーモンドスライスを流して、もう1度焼くだけ。豪華な見た目としっかりした食べ応えのわりに、作り方は簡単です。


以下、覚書もかねて今回のレシピをメモ。
クッキー生地は薄力粉200グラムに対して、バター100グラム、砂糖80グラム、卵1個、アーモンドプードル40グラム。バターは湯煎で溶かして、そこに砂糖を加えて混ぜ、さらに溶き卵を少しづつ加えます。さらに粉類(薄力粉とアーモンドプードルを均一に混ぜておく)を入れてざっくりまとめたら、生地をラップにくるんで冷蔵庫で30分ほど休ませます。

生地の半分を、クッキングシートを敷いた天板の上で20センチ×15センチくらいに広げます。ふくらみすぎないようにフォークであちこちに穴をあけてから、180度のオーブンで20分焼きます。
(※残り半分は棒状に丸めて、ラップに包んで冷凍庫へ。ストックしておけば、いつでも輪切りにして焼くだけでプレーンクッキーが作れます。溶き卵を残すのが面倒なので、いつもこうしています。)

焼き上がったら生地をオーブンから取り出しておいて、キャラメルの準備です。たぶん普通はアーモンドスライスを100グラムくらい使うと思うのですが、今回は材料費節約で30グラムにしました。また、生クリームも牛乳で代用です。
バター40グラム、砂糖40グラム、はちみつ大さじ1、牛乳50ccを鍋に入れ、火にかけます。ふつふつと沸騰して、とろみが出てきたらアーモンドスライス30グラムを加え、さらになじむまで加熱します。
できあがったキャラメルアーモンドを、焼いておいたクッキー生地の上に流して、再び180度のオーブンで15分くらい焼きます。ある程度冷めたら、包丁で好きなサイズにカットします。

ちなみに今回は手抜きでクッキー用の焼き型を使わなかったせいか、焼いているうちにキャラメルがクッキーから流れ落ちてしまいました……。熱いうちにスプーンですくって戻しましたが。失敗したくない場合は、焼き型にクッキングシートを敷いたものにクッキー生地を入れて焼き、その上からキャラメルを流すと良いです。焼き型が防波堤になってくれて、流れ落ちを防げると思います。


トータルの作業時間は2時間くらい(生地を休ませる時間は除く)だったでしょうか。できあがったばかりのフロランタンは、アイスコーヒーと共に、さっそく私と家族のお腹に消えました。
そして、少しだけ暑気あたりから復活!です。お菓子=滋養なのだと、こういう時に実感します。なにより、キッチンに漂う甘い香りが幸せな気分にさせてくれます。普段はめんどくさくて市販のお菓子を食べてしまいますが、やはり手作りに勝るものはない、としみじみ思うのです。

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