テナーサックスのセッティングと各アイテムレビュー【随時更新】
《2024/09/07》
テナーサックスBC8402を追加しました
楽器本体、マウスピース、リード、リガチャー、ネックスクリューなどについて、使用したことのある製品の感想を書いていきます。
消音器と録音レコーダーの感想もあります。
〈はじめに〉
私は現在社会人で、趣味でテナーサックスを吹いています。
(中学時代に吹奏楽部でバリトン半年→テナー2年やっていました)
働き始めてから自分の楽器を買い、いろいろなセッティングを試しているのですが、現在セッティング沼にはまっています。
試したセッティング品の数が増えてきたので、もし誰かの参考になればと思いこの記事を書いてみました。
※各アイテムの感想は個人的なものです。
人によって合うか合わないかが異なると思いますので、参考程度にご覧ください。
楽器やマウスピースに個体差がある場合もあります。
(説明が分かりにくかったり、読みづらかったりしたらすみません)
〈私がセッティングを決めるときの基準〉
吹奏感:自分にとって楽に吹ける。歯や顎に負担がかからない。
出したい音:太くてあたたかく落ち着いた、感情に訴えかけるような音。人の歌声のような音。雑音が入らない。
※私は口と顎が小さく、吹くパワーもあまり強くない方です。
▽テナーサックス本体
YAMAHA YTS62:T-WO1と一緒に試奏した機種。音が出しやすかったです。
★Yanagisawa T-WO1:YAMAHAより菅体の金属が厚く感じ、Gキーの浮かせ(?)位置が他の左指キーよりも高かったです。YAMAHAと比べて吹くのにパワーが要る代わりに、低音にぞわっと迫力がある感じがしたのが気に入ってこちらを購入しました。
▽2024/09/07追記
★BUFFET CRAMPON BC8402:同シリーズのアルトサックスBC8401がとても気に入っていて、テナーも気になっていた→楽器店に置いてあるのを発見して試奏。クラシカルな音色が好みに刺さり購入しました。T-WO1とデュエットさせたい。
YAMAHA YTS380:BC8402と一緒に試奏。中学時代に使用していた感じとほぼ同じで安心感があった。ネックでの音がすごく出しやすくて驚いた。
▽マウスピース
SELMER S90-180:楽器と一緒に購入。低音の太さが好き。高音は出しにくい。咥える所が丸くて太めだからか顎の関節が痛くなる。
SELMER S90-170:S90-180と一緒に試奏。オープニング狭めは吹きにくかったので自分には合わなそうだと感じた。
Vandoren Optimum TL4:顎と口が疲れにくい。高音がとても出しやすい。バンドレンマウスピースは細身なので形が合わないリガチャーがある。音がきつい感じになるのが気になる (私の場合)。
Vandoren Optimum TL3:軽く音が出せるマウスピースを求めて試奏。TL4と比べ吹奏感に大きな差は感じなかった。吹き慣れている分なのか個体差なのか、手持ちのTL4の方がよく鳴った。
YAMAHA 4C:吹奏楽部時代に使用していたので慣れて吹きやすいのではと思い試奏。TL3、TL4と比べ吹奏感に大きな差は感じなかった。
★Vandoren T20:テナーで使用する方が多いと知って気になったので試奏。TL4で吹くと音が強くてきつい感じになってしまうのが気になっていたが、T20ではきつくない理想通りの音だった。購入して使用中。下記のヤナギサワのマウスピースと比べて、音の繋がり方(?)がなめらかでクラシック向きな感じがした。
★Yanagisawa Ebonite #4:T-WO1に付属していたもの。楽器を購入したばかりの頃は、セルマーS90 180を使用していた為、この付属マウスピースはほとんど使用していなかった。しかし久々に使ってみたら、吹奏楽部時代の吹奏感で、自分の理想ドンピシャだった。音がコントロールしやすく、とても吹きやすい。
▽マウスピースパッチ
★Vandoren:破れにくく丈夫。使い始めてまだ破れた事がないので、いつまで持つかは不明。
▽リード
Vandoren Traditional 2 1/2:音が好み。当たり外れと管理で使用頻度に対し割高に感じたので、樹脂製リードへ移行。
《2024/09/22追記》下記樹脂リードを試しましたが、葦製の方が音が出しやすく音色も理想的と感じ、葦製を主に使っていく事にしました。
Vandoren V21 3:同上。Traditionalでいう3と、2 1/2の間の硬さを探していた時に購入したが、理想より硬かった。
Legere Signature 3
Legere Signature 2 3/4
★Legere Signature 2 1/2:音が出しやすく、口が疲れにくい。葦製より雑音が少ない。いつも同じコンディションで吹ける(使っているうちに劣化はする)。マウスピースとリードに水が溜まりやすい。少し音が薄く感じる。
Silverstein ALTA AMBIPOLY REED classic 2 1/2:樹脂製なのに葦製に近い好きな音。高価ですがその分の価値があると思います。
Legere Signature 2 1/4
▽リガチャー
SELMER 逆締め GL:楽器とS90-180と一緒に購入。輪郭がはっきりしていて明るい音。音が出しやすい。レジェールリード固定△。
Tシリーズ PGP 1.8mm:音が大きい。音色が柔らかくて独特。装着が緩みやすい(レジェール使用時)。
銅線で自作:音色は好きだが、音の出方が不安定。
手芸用コード(紐)で結ぶ:落ち着いた音色で、吹奏感もちょうど良い。リード取り付けにとても手間がかかる。
Vandoren MlO:レジェール(リガチャープレート不使用時)は固定不可。
HARISON:レジェール(リガチャープレート不使用時)は固定不可。
D.BONADE 逆締め GP:音色と安定感が良い。音の末尾が伸びるように鳴る。ネジがぐらつくのが気になったので別のリガチャースクリューに替えました(後述)。
Abelet XN Bubinga M (木製):金属製リガチャーと比べて音が軽い(軽快で歯切れの良い曲に合いそう)。音が柔らかい。セルマーとバンドレンのマウスピース両方にフィットする。装着した見た目が可愛くて好き。
★Vandoren Optimum:装着も音も安定感がある。付け替えプレートによる音の出しやすさは点接触>横線接触>縦線接触。縦線接触のプレートは他2つより音に重厚感がある。バンドレンのマウスピースにはこのリガチャーをレギュラーにしたい。
Silverstein Quattro・Gold:リードを抑える部分が金属の、紐系リガチャーが試したくなり購入。この価格でシルバースタインのリガチャーが買えるなんて神。低音域から高音域までムラなく安定。音がよく伸び繋がる。今まで自分が出せなかった小さな音も出せる。もう少し広い範囲でリードを固定したいと感じた。
YAMAHA GL:吹奏楽部時代に使用していたので馴染み深い吹き心地。順締め2本ネジの安定感が好き。下側のネジは締めすぎない程度、上側のネジはそれより少し緩めで締めるのが好み。吹奏感は良いが、音が薄く感じるのが気になった。
D.BONADE 順締め ニッケル:順締め2本ネジでラッカー以外のリガチャーを探そうと購入。3000円台で買える。ニッケルメッキでつるつる滑ってリードを固定できないので、リガチャー内側面をサンドペーパーで磨いた。吹きやすさは普通。音は平面的な感じがする。内枠に曲線が入ったデザインなのが個人的に好み。
YAMAHA SP:ヤマハリガチャーで同じ型のSP購入。銀メッキ初体験。音色は明るく元気な感じ(マーチングっぽい?)で、音の強弱がつけやすい。低音が他リガチャーより出しやすい気がする。低音の吹き心地と音が好み。ヤナギサワのマウスピースの上過ぎない位置に、きつく固定するのが個人的に良かった。
★Wood Stone 逆締め GP (Sサイズ用):リードとマウスピースにぴったりフィットして感動。リガチャーに迷ったらこれにしたい安心感。
▽リガチャープレート
Earrs ニオビウム 厚さ0.2mm:音がくっきりするような感じがする。
Earrs エボナイト 厚さ1.0mm:厚みがあるので、今までレジェールリードと合わなかったリガチャーが使えるようになった。
Earrs 真鍮製 ロジウムメッキ:音色がエフェクトがかかりすぎず自然で好み。
▽リガチャースクリュー
Earrs 4.0−0.75mm:ボナードリガチャー用に2本購入。逆締めGPに付いていたネジは締める際にカタカタとぐらついていたが、このリガチャースクリューではぴったり締まった。削り出しネジなので重量がある。演奏上での違いはあまり分からないが、こちらの方がなんとなく良い気がする。
▽ネックスクリュー
Benefact GP:高音がきれいに伸びる。音が出しやすい。本体純正ネジとYany Boosterと比べてネックがしっかり固定できる。(←ネックと本体の接合自体が緩い?)ネジつまみの四角い形が可愛い。
Yany Booster:音が響きすぎない。吹奏感に重みが増す。
Benefact PGP:音の出しやすさはGPと同じ。音がGPより柔らかい感じがする。
▽ストラップ
ヤナギサワ付属ストラップ:BGのストラップと同じらしい。シンプルでコンパクト。首紐が柔らかい。
BREATHTAKING ライザ premium Ⅱ(M):上記ストラップと比較すると、明らかに首への負担が減って驚いた。
BREATHTAKING ラップリフト:ストラップ着用時に位置がずれにくくなった。ラップリフトなしの時は首にずれていってしまっていたのが、使用推奨通りの肩に乗るような位置を保つようになった。自分の場合はラップリフトが丁度首の骨の出っ張りに当たるのが気になる。
★アンティグア ST-32B:アンティグアのソプラノサックスに付属していた。首のクッションが厚めで、B.AIRのストラップのような形状。革製。このストラップを使ってみたら調子が良かった。首元が締まる方が吹奏楽部時代に近くて慣れているからだと思う。
クランポン付属ストラップ:首に当たる部分がメッシュになっている。首当て全体が柔らかくてふかふかしている。
▽リニアPCMレコーダー
★TASCAM DR-22WL:楽器演奏録音モードにダイヤルを合わせて、録音音量を調整するだけなので、初心者ですが簡単に録音できました!
▽消音器
★e-Sax:装着したまま録音もできて重宝しています。(大体下のレ以下の低音は出しにくくなります) 私はリニアPCMレコーダーと繋げて録音しています。重いので座奏で、床に底を着けて吹いています。
消音についての記事↓
https://note.com/minaiti/n/n34150f234c85
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