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LLVR

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仮想世界の中での愛のようななにかを描き出す物語
運営しているクリエイター

#恋愛

#09 #LLVR [a Like Love within a Virtual Realm]

「こんにちは! はじめまして! ナナっていいます!」 「ど、どうも……」  僕が挨拶をする…

#08 #LLVR [a Like Love within a Virtual Realm]

「こんばんはー」  外界に降っている雨の音が微かに聴こえる閉じた雨音の中、ポーンという入…

#07 #LLVR [a Like Love within a Virtual Realm]

 季節も雨が多くなり梅雨前線が日本を東西に分ける頃、相も変わらず俺達はバーチャルの世界で…

#06 #LLVR [a Like Love within a Virtual Realm]

 恋愛って、なんだろう。  ぼんやりと、私の頭を撫でてくれている大きな手を見ながら思った…

#05 #LLVR [a Like Love within a Virtual Realm]

 バリスのアバターが、現実に比べると表情が乏しくて良かったと思う。彼女の辛そうな顔を、見…

#03 #LLVR [a Like Love within a Virtual Realm]

「えーすごい! そうなんですか~」  女って大変だな、と思う。こんな男の相手なんて。 「…

#02 #LLVR [a Like Love within a Virtual Realm]

「最近アインのやつあの子とばっか喋ってる」 「やきもちか?」 「いや別に、そんなんじゃないし」  そう言うスリーの顔はデフォルトの表情のままだが、声色がどう聞いても口を尖らせていた。普段からジト目のせいでずっと拗ねているように見える。頭から生やした羽根はスリーが俯くたび下を向く。傍から見てスリーがアインのことを好ましく思っているのは火を見るよりあきらかだったし、アインが初心者連れてきたと言ってノルちゃんを紹介したときなど普段よりも口数少なにさっさと早めに落ちてしまった。スリー

#01 #LLVR [a Like Love within a Virtual Realm]

 今年はやったことのないことをやってみよう、と思い、年末のボーナスで購入したのは最近話題…

#0 a Like Love within a Virtual Realm

レンズの向こうは知らない世界だ 電子の海に浮かぶ数々の世界 寄せては返す波の音とズレなが…