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私にとって『書く』ということは?

日々の気づきや、これまで得た知識などをまとめるために書いていく、自分のためのnote。今日は『書く』ことについてまとめてみようと思います。

まずは近年私に起こった革新的な出来事として『小説を書いた』ことがあるので、そのことを。

これまで何十年。自分が小説を書くことになるとは露ほども思わず過ごしてきた月日。突然の思いつきで物語を書き始め、22万文字を超える長編を完成させたこの経験から、私はこれまで自分を縛り付けてきた、何をやっても中途半端に終わってしまうという一つのパターンを『突破』できたような気がしたのです。まさに、人生が変わった感じとでも言いましょうか。

自分の才能に気づけたし、感想をたくさんもらって文章力がそれなりにあることも知れたし、それらが自己肯定感が低かった自分に紛れもない自信を与えてくれたし、書き上げたこの経験を通して、文章というものに本格的に目覚め、今やそれで他の人のお手伝いをさせていただきお金までもらえるようになった……。本当に道が開けた感じなのです。

提供している文章のサービスで、購入者の方から『ねこさんの文章がとても好み』『思いもしなかった表現の数々に舌を巻いた』『すっかりファンになりました』など感想をいただけると胸がいっぱいになる私ですが……、ふと考えます。

なぜ長年うだつの上がらない人生を送ってきたこの私が、今誰かのお役に立てるほどに書けているのだろう、と。そもそもなぜ自分の自信に繋がるほどの『作品』を作り上げることができたのだろう、と。

一番長くやってきたのは『絵』を描くことだったし、一時期はパッと目覚めたように『音楽』を作り始め、パソコンに向かってひたすら打ち込みをしていた時期もあった。それでも最終的に『文章』に落ち着いたのはなぜだろう。

思えば、ものを書くこと自体は子どもの頃から大好きでした。とにかく暇さえあれば何かと書いていました。アナログ時代から日記を綴ることが何より楽しく、十代二十代頃は何らかの形でひたすら気持ちを文字に置き換えていました。

 一度長編小説への感想で『初めて書いたなんてにわかに信じがたいです。どうしてこれほどのものが書けたのか、できれば理由を教えてほしい』と、私より長く文章に携わってきたはずの方から質問されたことがありますが、たぶん小説まではいかなくても元々『書く』ための土台のようなものができていたのかもしれないなぁ、と思いました。そしてその土台の正体はとにかく『書くのが好き』という気持ちに他ならないと思うし、それを人よりただ長くやってきたせいなのかなぁ、と。そんなふうに思います。

形にならないまでもコツコツ小さく積み上げてきたものが、一度のひらめきをきっかけにすべて繋がって、自分のパターンを塗り替えてしまうほどの仕事をしてくれる──。人間、そういうことってあるのではないでしょうか? 
もしそうだとしたら、今はパッとしないな、全然芽が出ないな、と思っている人でも将来思いもかけずそれらがすべて繋がって、とんでもない大きなパワーをもって物事を成し遂げてしまう日がくるのかもしれない。諦めずに続けていけば誰にだってそんな日が訪れるのかもしれない。

今の自分は、自分のダメさに耐え続けて、それでも好きなことを夢中でやってきたことへの『ご褒美』なのかもしれないです。

とはいえ、私の場合極度の人見知りと低すぎる自己肯定感のせいで、書いてはきましたが書いたものを誰かに見られることは、長年とても怖かったのですね。見られたくない。だけど本当は見られたい。そんな矛盾した思いを抱えながら中途半端にウェブ上でアウトプットし続けてきて、何十年。

やっと訪れた転機が、一昨年やっと自分をオープンにさらけ出そうと決意できた、情報ブログを開設したときです。半世紀近く生きてきてやっと、誰かにしっかり読んでもらうために意識して文章を書いてみたのでした。
その後、突然の思いつきでオリジナル長編小説を書き上げるに至り、それを機にブログのほうはすっかり疎かになってしまいましたが……‪^ ^‬

でもたくさんの人にお話を読んでもらい色々と感想をもらいながらここまできました。今ではネットをを介して創作者さまのお手伝いができるまでに。
 
こんなに恥ずかしがり屋で、書いても書いても誰にも見せられなかった私が、ついに心の大きな障壁を「突破」できたのですね。いったいその瞬間を迎えるまでに何十年かかっているんだ、って話ですが。

まあ、こんなわけで、これから私にとっての書くことは、以下のようなものになります。

  • 小説を書くこと

  • 誰かのお手伝いのために書くこと

  • 自分のことを思いのままに書くこと

このnoteに書いていくことは、つまりこの三つ目の『書く』なんですね。気合いを入れてライフハックな記事をビシッと書いていたブログのようではなく、ただ自分のために自分のことを思いつくままに書く。日々の気づきを忘れないために書く。知識や経験をまとめるために書く……。

そうして書いたことが、自分自身の新たなひらめきに繋がって、読んでくださった誰かの小さな気づきにも繋がって……そんなふうになればいいな、なんて思いながら。これからコツコツ積み上げていきたいです。年齢的には若くないのでこれからというより死ぬまでコツコツ、かな。

色々なことが好きで手を出してきた私ですが、やっぱり始めも終わりも一番身近にあるものがこの『書く』ということ。ひょっとしたら、私にとって呼吸をすることの次に自然なことが『書く』ことなのかもしれません。

読んでくださった方、ありがとうございました。

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