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今朝のつぶやき:涙を流す変人

涙を流す変人:

今HSPとは何か? をシリーズで書いてるのは最後にHSS型HSPについて書きたいから。

HSPと同じく、HSS型HSPを自称する人たちもこの特性の実態を知らずにいる(中にはとんでもない誤解をしている)人たちが多い。例えば、私は繊細だけど夕陽を見ても涙出ないし芸術に感動したりもしないから、きっとHSS型HSPなんだ、とか。共感力はそれほどないし刺激物をけっこう好むからHSS型HSPなんだ、とか。……勘違いもいいとこで。そんな似非HSS型HSPが日本にたくさんいるのは何故なのか。まずはHSPを知らないと語れないのでそこから書き始めている。

この方のツイートはいつもHSS型の真髄を突いているので面白い。↓
(HSS型はHSP以上にHSPなんだけど、純HSPとはまったく違う生き物だ。)


この方の言葉のとおり。

HSPは「繊細」という人生を生きているがHSS型HSPは「変人」という人生を生きている。

他者の気持ちとの境界が薄いHSPよりも更にその傾向が強いというのに、内面に完全独立王国を築いてるせいで、徹底して我が道を行く。3秒で地雷を踏む。待たされて喜ぶ。慈愛に満ちたサイコパス。この矛盾感がHSS型HSP。

時としてHSS型HSPは「雑さ」や「他者への無神経さ」に耐えられない。オタク仲間と交流をしてた頃のこと。オフ会で集まった楽しい交流の場で、毎日ツイートで会話していた仲良かった友人に交流会後、さよなら宣言をしたことがある。その人の態度が雑過ぎて耐えられなかったから。その人は私の漫画のファンでもいてくれていつもお礼と励ましの言葉を送ってくれる優しい人だった。でも会話中呆れるほど大声で笑い、ひたすら自分の話ばかりして、隅っこで密かに聞いてる人への配慮が微塵もなかった。私自身が何かされたわけではないのに、隅っこにいる人の気持ちと「完全に同化」していた私はその人の雑で鈍感な態度に耐えられなかった。「この人とはもう付き合えない」と思い後日それを言葉にした。とても傷つけてしまったらしい。後から「どうして? 私の何がいけなかったの? 訳がわからない。とてもショックです!」と、おそらく泣きながら書いたであろう悲しみに満ちた手紙を頂いた。
HSS型HSPにはあるあるかもしれない。相手のためならお人好しなほどにとことん尽くす癖に、自分の価値観に合わないとばっさり平気で交流を断つ。それで悔やむこともない。特に耐えられないのが雑さと自律心のなさ。「HSS型HSPは、好きな人なのに大嫌いになる思考が天才的」「たまにミスロックしてしまう」とツイートされていて頷くしかなかった。HSPなら人を傷つけることはほぼないのではと思う。HSS型は我が道を貫き通すから、どうしても人生のどこかで誰かを傷つけてしまう。

ある友人には「美しい魂を持つ人」と言われ、別の友人には「いつか地獄に落ちるよ!」と予言され……。

前もつぶやきでアップしたけど、下の動画はHSS型HSPの人生をよく表していると思う。『妖怪人間ベム』とはよく言ったものだ。異常なほど相手に自分を捧げてしまうのはHSS型HSPの基本の生き方。これには理由がある。共感力が強いだけでなく、何をどうすれば相手が助かるかがよく解ってしまうから。またそれを提供できる器用さを持ち合わせてるせいでもある。↓

HSS型HSPは感情が揺れ動く幅が尋常じゃない。些細なことでも感動して涙を流す。人からかけられた優しい言葉や美しい情景やメロディーが、心の最深部へ瞬時に鋭く届く。一度刺さったら抜けない。人知れず泣いてる誰かの悲しみを、不条理に押し潰されてる誰かの苦悩をいつも敏感に感じとっている。

だから人一倍、涙を流しながら生きている。
大抵いつも泣いている。

安定というものを知らないHSS型は複雑で混乱に満ちた精神生活を送っている。日々をどのように過ごすかにほぼ関心がなく(これはクーパー博士が言ってたこと)、崇高さと美と愛に取り憑かれて本質をとことん探求し尽くす。あちこちに落ちている悲しみと喜びを無意識で拾い上げ、意識で感知して、今日もどこかでHSS型は泣いている。

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