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好奇心旺盛なHSS型HSPの私は、マルチポテンシャライトでもあると知った話。

こんにちは、水那田ねこです。
今回は久々精神面での気づきの話になります。

※このページは約2,300文字、1、2分で読めます。

子供の頃から、とにかく自分の中にあふれていた「これが好き!」「あれをやりたい!」「これ面白そう!」などの強い好奇心、止まらない興味、知りたい、やってみたいという、常に胸に渦巻いているこの強烈な感情はいったい何だろうと思っていました。

周りを見ても私ほどに様々な物事に同時に深い関心を持っている人がいないように思えていました。

そして一つのことにのめり込むとぐんぐん上達してスキルを取得し、ある程度の達成感を得られる。新参者だったのに、いつのまにかその道のプロと話が通じるほどになってしまう。なのに……!

突然スーッと興味が冷めて、次の新しい何かを探し始める。だからまた別の分野で一からスタート。新しいことを学ぶのが大好き。とにかく「好き!」の気持ちが強烈。知識欲が高く吸収が速いせいですぐに平均より上手くなってしまう。

でも人からは「飽きっぽいね」「え、アレやってたのに、もうコレやってるの?」「アレをずっと続ければいいのになんで辞めたの?」「気が多いね」……なんていつも言われてしまう。

この世の中は、一つのことに集中して打ち込んで努力して上達していく。それが正しい姿、理想の生き方とされています。何かを極めたスペシャリストは人々から羨望の的で見られますし、誰からも尊敬されるものです。

一方、あちこちに興味が移り、色んなことを上手くできるにもかかわらず一つも極められない人間は、いつも中途半端な人間だと判を押されるだけ。自己肯定感は低くなるばかり、一向に自分に満足ができません。

器用貧乏。
多芸は無芸。
二兎を追う者は一途を得ず。

……こんなネガティブな言葉が示すとおり、日本には特に、ふらふらと興味や関心が移る人のことを好ましくない特質と思う文化があります。

好奇心旺盛で様々な分野へ知識欲が強く、HSS型HSPという特質を持つ私は、長〜い年月の間この『ひとところに定まらない状態』ゆえに悩んできました。
例えば、一念発起してブログを始めようと思いテーマを決めるとき、関心ある分野が多すぎて一つに絞れない、それゆえにターゲットも定まらない。うーーん……。

自分はどこかおかしいんじゃないか?
ある意味病気なんじゃないか?
人と違いすぎる……
いつまで経っても社会に適合できない……

小説を書きたい。絵も描きたい。音楽も作りたい。ウェブデザインならいくらでも没頭できるし、ブログ書きたい。エッセイで書きたいトピックは山ほどある。すべてに手をつけてるので特定の仲間もできないし、居場所がないように感じる。

一つのことだけに打ち込める人が羨ましい。才能が一分野に特化している人に憧れる。でもこの止まらない好奇心はどうにもならない……!!

私みたいな悩みを抱えている方がきっとHSS型HSPの中にはたくさんいるはず、と思いました。「HSS」とは、常に刺激を追求し日々を淡々と生きることができない人のことですから。
ツイッターで何十人か同じ気質の方をフォローしていますが、それでもこの悩みの処し方を呟やいている人を見かけないように思いました。HSPとしての悩みは多く見るのですが、HSS型ゆえの強烈な好奇心の扱い方にはなかなか出会えません。

そんなとき、この「マルチポテンシャライト」という言葉に出会いました。

ああ……!まさに自分はこれだ!と。

マルチポテンシャライトとは、さまざまなことに興味を持ち、多くのことをクリエイティブに探究する人を指します。自分の好きな複数の分野で活躍することができる才能を持つ人のこと。

TEDトークが550万回以上再生され、36の言語に翻訳されて大反響を呼んだ著者、ワプニック・エミリーさんにより近年作り出された言葉です。

本のタイトルから分かるとおり主に職業や働き方へのアプローチであるため、特にキャリアもなく定職に就いているわけでもないただの多趣味な主婦が、自分に対してこの言葉を使っていいものかわかりません。ですが、間違いなくこの資質にピタリと該当すると感じ、胸がスーッとなりました。

ただの主婦ではありますが、何かを創造し発信できる人でいたいといつも思っています。思えば、何十年という月日私は、好きなことを減らさなければいけない、もっとやることを少なくして集中しなければ何も達成し得ない、何者にもなれない……

そう考えて悩み、自分の気の多さを責めることにばかり時間を使ってきました。もし世の中が、「スペシャリスト」もいるけど、「マルチポテンシャライト」もいるよ、あなたはどっちの生き方が合っている? と問いかけてくれる空気を持っていたならこんな無駄な悩みを持たずに済んだことでしょう‪^ ^‬

そういうわけで、これからは自分を責めることなく、色々できてしまうこの特質を活かして前向きに考えていこうと思ったのでした。

マルチポテンシャライトの方には、こんな能力があるそうです。

1・(様々な分野の知識があるので)アイデアを統合するのが得意。

2・(次々にトライし初心者の体験をたくさんしているので)学習速度が速い。

3・(興味が多岐にわたるので)大局的な視点を持っている。

4・(一見関係ない分野同士を繋ぐ)通訳のような役割ができる。

なかなか素晴らしい特質だと思いませんか?!
こんな役割を持った人が認められる世界があっていいと思いませんか?!
※( )は私が個人的に加えた説明です。

私自身は、これまで自分で上のような特性があると感じてきたので、あまりに胸にストンッと落ちて気持ちがいいです。

これまで自分のことを飽き性だとか、何をやっても続かないのはどうしてだろうなどと思ってきた方は、一度この「マルチポテンシャライト」という資質について調べてみるのはいかがでしょう。

自分に合ったジャストサイズの生き方に出会えるかもしれませんよ。


読んでくださった方、ありがとうございました。

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