これからの「みなとーく」について
「みなとーく」は港区に住む人、働く人、学ぶ人、関わる全ての人とともに、”港区をよくするために、私が出来ること・こうなってほしい”アイディアを考える場として、2010年にスタートした取り組みです。
港区の未来について、様々な分野で活躍するゲストと参加者の方々で、どうやってより良いまちをつくり、またそのプロセスに多くの人が関わることができるのかを考え、イベントで発想されたアイディアは議会での新しい提案や、時にはアイディアを出した方々主体のプロジェクトとして実現してきています。過去には、自転車シェアリングやプレイパークなどの政策の他、子育て中のお母さんのためのイベント「Happy Nappy Day」や、若者を防災訓練に巻き込むためのイベント「防災訓恋」、災害時のペットを助ける組織の設立など様々なプロジェクトが生み出されています。その分野だけでは解決できない課題をみんなの知恵で突破していくことを目指して開催されてきました。
私(中 裕樹)は、港区在住で森ビルという不動産ディベロッパーで働く傍ら、グリーンバード虎ノ門チームリーダーとして清掃活動を通じて地域の方々と様々な取り組みを進めてきました。現状は、グリーンバード監事も務めています。2019年頃から港区議の横尾さんや学生インターンの方々と一緒にみなとーくを企画させていただき、様々なゲストや参加者の方とともに、港区の未来について考えアイディアを発想する場を定期的に開催してきました。「港区をよくする100のアイディア」と題して、すごく素敵な方々に集まっていただき、100のアイディアを生むこともできました。
NPOやソーシャルと呼ばれる活動が増え、SNSなどでも発信が簡単になったこと、議員の皆様の積極的な活動もあり、みなとーくで出てくるアイディアだけでなく、港区の生活者の要望は、以前より確実に行政に届き、各種の施策に反映されていると感じています。
意見を聞き入れてもらいやすい土壌ができている中で、議会や行政へ提案することに加えて、アイディアを実際にプロジェクトとして動かすにはどうしたらよいのだろうと考えながらみなとーくのイベントを開催してきました。みなとーくに参加してくれている方々は、港区に住んでいる方はもちろんのこと、港区で働いている方、港区で学んでいる方、港区が好きな方、そうでない方だとしても、1人1人は生活者として、自分の暮らしの専門家だと感じていました。みんな小さくても、「こうしたい」「こうなったら」という思いを持っているのだなと。
それならば、自分自身でもう一歩踏み出すための後押しや、みなとーくで発想したアイディアを一緒に進める伴走ができたら。個人としては大きな課題・ハードルだと感じていることが、実はこの人と話したらすぐに解消するといったこともあると思っています。そんなことを思い、みなとーくをイベント開催だけにとどめるのではなく、任意団体化し、アイディアを発想した方とともに実際に進めていく体制をとりたいと思いました。私が代表となり、事務局の学生メンバーとともに、小さくともアイディアを形にすることを通じて、港区のまちのプロデューサーにみんなでなっていければと思っています。
グリーンバードの清掃活動に関わってきて、活動に参加している人たちは楽しくゴミ拾いをしていることに加えて、それが地域の人とも繋がるきっかけになっていると実感しています。また、ゴミ拾いをするとゴミの問題だけでなく、まち全体や、そこから広がる様々な問題にも関心が出てくる。身の回りのことをちょっと良くする活動は、自分の住むまちや政治、理想の未来について考える気づきの場でもあると思います。みなとーくに参加して考えること、発想することは小さな気づきかもしれませんが、そこから自分自身の暮らしをよくするために動いてみることで、まちのプロデューサーになっていく大きな可能性があるのではないかと思います。
みなとーくのゲストで世界ゆるスポーツ協会代表理事の澤田智洋さんと、みなとーくについてブレストする機会がありました。澤田さんは、令和型のボトムアップはフルーツポンチのようなものかもしれませんねと話していてとても印象に残っています。シロップの中に果物が入っているのですが、1つの味に統一されるのではなく、果物それぞれがそのまま際立っている。だけど、全体では1つの料理として調和している。まちの方々すべてが同じ方向を向くのは難しいと思いますが、それぞれが自分の暮らしをよくするために動き、でも全体が調和しているようなそんなまちができたらなと思っています。
澤田さんから、いただいた言葉ですが、「港区が皆得(みなとく)」になるように、みなとーくが少しでも貢献できればと思っています。気張りすぎず、無理せず、自分たちの欲しい暮らしを自分たちでつくるために、まちをちょっとよくする活動をしていきたいと思います。
ご興味ある方、仲間に加わりたいという方ご連絡お待ちしています。
minatoku.minatalk@gmail.com
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