『開幕前夜』第25話「 電気ロケットに君を連れて」

　ワタシはいつまでも、キミとともに。

………………
…………
……

　視線を交わしあって、

「またキミに、逢えるかな？」

「ボクは、そうでなきゃ、生まれてなんてきません」

「……そう、……バカね……ホントおバカな質問……ね？」

みんなをのせたこの星々。

全宇宙。

出会ったみんなが、

だから、

絆がなきゃ。

「捧華、頼りにしてるわよ」

………………
…………
……

　これでみんな分岐してゆく。

無限のその先、はじまりの概念、

全宇宙を超えたまたあらたな地平に。

……それでもみんながネモの波を超えられる可能性は、

もう神仏に委ねるしかない。

誰か一人が憶えてくれていれば、それでいいのに。

………………
…………
……

「あ♪　流れ星みっけ♫」

「なにか、お願いできたかな？」

「速すぎてダメだった……。貴方は？」

「うん僕も」

………………
…………
……

　うん、

なんて嘘つきあってね。

ずっと、

わかってる。

……ぼくはきみとともに……

………………
…………
……

　ずっと、ずっと、ずっと、

ずうぅーーーーーーーーーーーーーっと、

永遠だよ？

ここよりまた、始めるために。



　まつものにはあらゆるものがやってくる。
このみがはてようと。
たましいがやきつくされようと。