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職場で泣いた経験のある全ての人へ

これまでバイトや社会人勤務を一通り経験してきたが、実は仕事中に大泣きした経験が2回ある。

泣いてしまった時の心境は、それはもう最悪で。
「職場の皆さんに迷惑がかかる。」
「お客様を不快にさせてしまう。」
「職場で泣いてしまうなんて、自分はなんて弱い人間なんだ。」
色んな負の感情が一気に出てくる。

ここに、職場における私の涙の軌跡を記すことで、同じやらかしをした人の気持ちを浄化できたら嬉しい。

◯大学生時代、割烹料理屋のバイトで怒鳴られる

大学3年生から卒業までの間、京都の割烹料理屋でアルバイトをしていたことがある。

祇園の割烹料理屋で見習いをしていた大将2人が営んでいるお店であり、とにかく常連のお客様が多い場所であった。

状況をこまめに確認しての料理や飲み物の提供、おしぼり交換、とことんお客様に合わせた接客。慣れるまでは大変だったが、次第にさまざまなお客様に対応できることが楽しくなっていった。

そんなある日、以前お会いしたことのある京都の某有名専門店(公にならぬよう、ぼかしまくる)の社長が来店された。その日は会社の方1人と、以前にもいらしていたコンパニオンの方が一緒だった。カウンターに座られ、以前と同じように対応していた。

すると突然、「お前、なんや!?」社長が叫んだ。私を指差して。ちなみに私はその時、御三方の会話を邪魔しないよう、大将の調理を見て次の動きを考えていた。

「なんで仏頂面やねん!?」
「金払ってなんでお前に説教しなあかんねん!」
「お前みたいにお高くとまっている奴が腹立つ!!」
「お前英語喋れるんちゃうんか、喋ってみろや!」


怒涛の勢いで怒鳴られて固まってしまっていた私を守ろうと、お連れの会社の方と大将が必死にフォロー。だが罵声は止まらず、とうとうカウンターで涙が溢れてしまった。社長が帰った後、退勤には早い時間だったが、大将が気を遣ってくれてその日は終わりとなった。

そんなに不快な態度をとってしまっていたのだろうか。それから半月ほどは、バイトの度に少しビクビクしてしまっていた。


◯社会人2年目、職場でお客様にキレられる

お次は前職の携帯販売接客にて。

お客様の手続きを担当しており、身分証を見せていただくと海外風のお名前が見えた。確認のため、「どちら出身でしょうか?」と尋ねた。

するとお客様の顔色が変わり、「お前どういうことや!?」という怒鳴り声が店に響き渡った。

「お前のその言葉は差別じゃ!!」それから怒鳴り声の猛攻が始まった。
気分を害されたのなら、と何度も謝罪したが止まらず、副店長が代わってくださった。

涙で接客できる顔ではなかったため、バックヤードに直行し、先輩に「すみません、泣いてもいいですか?もう泣いてますけど。」と「泣きます宣言」をした。
驚き顔の先輩。


そのお客様が帰った後、副店長や先輩たちが励ましてくれた。
「気にしなくていいから!」その優しさに、自分は助けられてばかりだと感じた。


◯泣いた後のルーティーン

こうやって振り返ってみると、あの時はしんどかった、とつくづく思う。
泣いてスッキリするわけでもないし、状況が解決するわけではないと理解しているのに。涙とは我慢できないものだ。

泣いてしまった後のルーティーンは、まず反省。
自分の何が悪かったのか、考えてみる。非を見つけたら、即直す。
例えば、割烹で社長に怒られた後のバイトでは、仏頂面にならぬよう、話に加わっていなくても口角を上げることを意識した。

そして反省タイムが終わった後、怒鳴ってきた相手を心の中で笑う
思いっきり笑ってやるのである。

「人を泣かせてる〜。ダサい〜。」こんな感じで、揶揄ってやるのだ。
そうすると、怒鳴ってくる人をあまり怖いとは思わなくなる。ある種の耐性?がつくため、職場で気を遣わせてしまうこともなくなった。


さらに副作用として、自分が客の立場になる時、店員さんに丁寧な対応ができるようになる。客が店員さんを評価するアンケートならぬ、店員さんが客を評価するアンケートがあるなら、星5点中4〜5点を取れるようになると思う。

こうしていると、泣いた後の気まずさやその後の仕事へのダメージが、いつの間にか薄れていく。


職場で泣いた経験がある人は、よければ試してみてほしい。まず反省。非は直す。そして相手を笑う。

経験を活かして、自分を接客してくれる店員さんを一緒に笑顔にしていきましょう。

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