解離と記憶。
ゆきです。すみません、今回もわかりづらいし長いかもです。
※解離を起こしかけてる方はご注意下さい。どうしても読む場合は自己責任でお願い致します。
Twitterでも書いたのですが、わりと記憶を共有している僕らでも記憶の抜け落ちはあるんだなと、改めて解離性同一性障害の怖さ?というか不便さを思い知らされました。今更ながら。。。
そう思ったのは一昨日、晩ご飯を食べている時。
毎日の料理はほぼ僕(ゆき)が担当してます。
作った料理は出来るだけみいにも食べてもらってます。なので、今のところ同じ食べ物ばかり(カレーライスを朝、昼、晩)を食べるような事はないです。※人格解離あるあるらしいです。
ちなみに一昨日の晩ご飯は焼きそば。
みい「目の前に焼きそばあるけど、ゆきが作ったのかな?料理した記憶っていうか...感覚が全然ないなぁ。」
※野菜や肉を切る、炒める、麺を入れるなどの料理の工程の記憶がないらしい。
ゆき(料理をした記憶がないってこと?)
みい「なんかね、気付いたら目の前にあった🤭っていう感覚。だから、もし見た目が全部同じ料理で器も同じだったらゆきが料理したのか、出前で頼んだのか、親からのお裾分けなのかはわからないかな...。」
みい「かろうじて、見た目で分かるけどね😅野菜の切り方とか。タッパーに入ってたりとか。」
この言葉に僕はハッとさせられました。
僕らはほぼ記憶を共有できていると思っていたのですが、それは1日のほとんどを僕が出ているだけだから...なのか?と。
みいは最近は特に体調が悪いみたいで、現実世界に10分も出ていられない状態が続いています。中からは話しかけてくるのですが。。。
交代人格が行動した事柄が主人格の記憶として受け継がれない、という解離症あるあるですが、僕らはあまり影響を受けていないと思っていました。
が、思い返せばみいがアルバイトをしていた時にもこの症状は頻繁に起こっていました。
◉みいがアルバイトするにあたり、苦手な接客や会計、作業は僕がこなしていました。(この頃のみいは僕らの存在は知りません。時々、声は聞こえていたようです。)
なので、みいはアルバイトで朝出勤して制服に着替えた記憶はあるのに、終わって帰り支度する前までの記憶がごっそりないんだそうです。(特に接客系のアルバイト)
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→出勤、着替え(アルバイト嫌だなぁ、でも働かなくちゃだし、何か知らないけど面接受けちゃったし)
(アルバイト中、昼休憩中)この間の記憶が曖昧、または記憶喪失や幽体離脱のような状態。
→帰り支度、退勤(あれ?もう終わったの?時間だけ知らない間に過ぎてる...。何してたんだっけ?すごく疲れた...)
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ない、というより...透明な板越しにアルバイト嫌だなぁと思いながらボーッと眺めている間にいつのまにか時間が過ぎていたという感覚に似ているみたいです。
↑幽体離脱みたいな感覚?
みい曰く、
「今日、何してたんだっけ?」
「私、この世界に存在してるよね?」
「今、私生きてるよね?」
と思うことが多かったそう。
そして、身体は動いているので意識は無くても、脳や肉体は疲労します。(僕も当時は働いた分だけ疲れました。)
僕が疲れてダウンするとみいに交代してしまうので、みいのアルバイトの記憶が曖昧だという事はアルバイト中ほとんどの時間は僕が出ていた。という事です。
行き帰りはみいにお任せでした。たぶん。笑
◉みいを名前で呼んでくれる、店長さん、社員さんがいる一見アットホームな職場がめちゃくちゃ辛かった。
そのアルバイトは勤怠時間も長めで、通勤も長かったせいもあると思うのですが。
苗字で呼ばれてもあまり交代は起こらないのですが、やはりこの身体に付いている本名の特に名前で呼ばれると強制交代を誘発されるような気がします。(経験談)
そのアルバイトは接客中心だったのですが(と、いうのも僕が接客好きだから)、これまでの職場との大きな違いは名前で呼ばれることでした。
※強制交代は僕らにとって、めちゃくちゃ負担が大きいです。当時は頭痛や立ちくらみ、吐き気などがありました。
いい例えが見当たらないのですが、強制交代は皆さんが日常生活している時にふと名前を呼ばれ、いきなり別の空間や時間に一瞬で飛ばされる感じ?です。タイムスリップ?に似てますね。非現実的で申し訳ありません😅
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例えば、あなた(以降、主人格とします)は自分の会社の自分のデスクで仕事をしています。時計を見ると午前10時です。
→仕事の途中で誰かに名前を呼ばれます、そうすると全く見た事が無いような空間に一瞬で飛ばされてしまいました。時間も日付けもわかりません。
「え、ここどこ?何が起こったの?」
意味不明で混乱状態のまま、体感で20分くらいその空間を歩き回ったり、走ったり、寝転がったりしてみます。
→しばらくするとまた名前を呼ばれて、自分の会社、自分のデスクに一瞬で戻されますが、時計を見ると午後13時です。
「あれ?何してたんだっけ...なんか疲れたわ。」
さて、少しずつ整理します。
午前10時から午後13時まで現実世界では空白の時間があります。(別の空間では体感で20分)
→事実として、この空白の時間をあなた(主人格)は現実世界とは別の空間で過ごしました。
ですがこの空白の3時間、現実世界にも確実にあなたは存在していたはずなのです。
◯その人間は本当にあなた(主人格)なのでしょうか?
◯それとも、別のあなた(主人格ではない)が存在しているのでしょうか?
(※この辺りで気持ちがザワザワするかもしれません。不快に感じたら読むのを中断して下さい。)
もし、主人格ではない別のあなたが現実世界に存在していたのなら...
空白の時間のあいだにあなた(主人格ではない)は自分の会社で何をしていたのでしょう?
仕事はどうなったのでしょう?
同僚や上司や部下にはどう思われたのでしょう?
※これはあくまで解離性同一性障害者である僕らの日常に起こっている事の一例です。
極端ですが、だいたいこんな感じ。
中から注意深く見てれば、あー他の人格こんな事してたんだっけ?くらいですけどね。笑
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ある日の僕らの例。
バイト中、僕(ゆき)がお客さんの接客をしてます。
→その後フィードバックの為に店長さんに名前を呼ばれます。強制交代が起き、僕(ゆき)ではなくみいが店長さんにアドバイスを受けます。
店長さん「◯◯〜、ちょっと来て〜。さっきお客さん何て言ってたか覚えてる?」
みい「...え、ええっと...あの、緊張してて。よくわかりません。(どうしてだろう、何話してたか全然思い出せない...緊張のせいかな?)」
※交代人格(ゆき)が行動している間の記憶は主人格(みい)に引き継がれないため、みいは接客中の記憶が抜け落ちている。
店長「思い出せないのはお客さんの話をちゃんと聞けてないからだと思うよ。だから、今度からしっかりお客さんの話を聞こうね。」
みい「あ、はい...。すみません。(なんでだろう?次回からちゃんとお客さんの話、聞かなくちゃ!)」
→最初に戻る。笑
接客中は僕(ゆき)なので、このやり取りがバイト中結構多かった。
多かったけど、何故か商品は売れていく。僕(ゆき)も店長さんのアドバイスは聞いてたので。
(しばらく経った頃これはまずい!と思い、なんとか言い訳を考えて誤魔化したりしてました。笑)
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ある日の僕らの例2
社員さん「ごめん、◯◯。ちょっとこれとこれとあれやっといて欲しいんだよね。わからない事あったら遠慮なく言ってね。じゃあ、よろしくね」
みい「あ、はい!わかりました!(大丈夫かな、出来るかな...)」
→途中、お客さんの接客や会計で僕(ゆき)に交代
※今回はフィードバックで名前呼ばれなかったバージョン。←逆にタイミング悪い😅
ゆき「(あれ...?何かしてたんだっけ?)」
→店内を見回したり、必死に思い出そうとする
(みいが作業途中だった形跡を見つける)
※見つけられなかった時は作業途中の道具を店長さんや社員さんに発見されて注意される。
ゆき「(お?何か頼まれてたっぽいな。でも詳しいことわからんな。聞きに行くか。ついでに流れも聞くか。入社したばかりだし、変に思われないっしょ)すみません、社員さん?これってこれ使うんでしたっけ⁇あと、全部あれのやり方で大丈夫ですか?」
頼まれてから、10分後くらいに聞き返しに行ったり。
でも作業後の仕上がりは結構上出来だったりする。
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そんなことがほぼ毎日、1日に何度も起こってました。(それに加え、PTSDのフラッシュバックもあり精神ズタボロ🥲)
両親がPTSDの原因のみいに3人体制のシフトは家族を彷彿とさせるものでした。(しかも、みいが一番下の役職)
もちろん、まともに仕事をすることなどできないと今は僕もみいも思ってるのですが...不思議と今までクビになった事はありません。
遅刻や無断欠勤もなく、仕事もある程度こなしたり、僕やみいの得意なことが多い職場ではアルバイトとしてむしろ重宝されてました。
ですが、強制交代による体調不良や記憶の欠落、離人感(幽体離脱?)の悪化、PTSDのフラッシュバックに耐えきれず3ヶ月ほどで退職しました。長居してたら、もっと早く人格解離してたかもしれません。😅
こんな感じで1年以上、アルバイトが続いた事はありません。
みいは、現実世界で自分が確実に行動したり発言しているのに、その記憶が曖昧で自分の事の様に感じられないのが何より気味が悪いし、とても怖かったといいます。生きてる感じがしないとも。(本人談)
僕もそれは当然だと思いました。
1日の中で自分の記憶が2/3もないなんて想像しただけで、ゾッとします。
そして、何度も幽体離脱...。
※ちなみに僕の記憶が曖昧になる事は少なめです。
と、同時に僕がみいの人生を奪って生きてしまっているのでは?と罪悪感がどっと押し寄せました🥲
みいにその事を伝えると、
苦しい人生を3/3全部記憶して生きるより今の方が楽だし、自分に何が起きたのかわかったし、みんなと過ごすのなかなか楽しいよ。ありがとう。これからもよろしくね。
と、のこと。
普通に号泣しました。
号泣した後、中にひきこもりがちなみいをこれからは少しでも長く(理想は僕とみいで5:5くらい、おチビらの割り込み具合を考えると4:4のバランス)で1日を過ごすことを目標に交代を少しずつ訓練していこうと話し合いました。
長くなりましたが、今回はこの辺で。
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