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記憶の中で

夫が働いている介護施設のおじいちゃんおばあちゃんの中には認知症の方も多くいらっしゃるそうだ。
みんな昨日のこと、今日のことは記憶から消えても、子どもの頃のことや若いころの武勇伝?!などは最近あったかのように生き生きと笑顔で教えてくれるそうだ。

たしか「レミニッセンバンプ」って言うんだよなぁ。勉強したぞ。これ

年老いてもキラキラ光る若かりし時代の記憶。

私の関わっている子ども達もいつか年老いて、今この瞬間を笑顔で思い出す時が来るのかもしれない。

そう思うと私は本当に彼らの貴重な子ども時代に関わらせてもらっているのだとありがたく、襟をただされる思いになる。

「将来困る、将来のために」と合言葉の様に将来が語られがちな教育現場である。

それは大切な考え方の一つだけれども子ども達は「今を生きている」事も忘れたくない。

何十年か先、今が、この子達を支えるキラキラした時間になるように。

思い出してクスッと笑える幸せな時間を明日も作りたいと思う。

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