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シリーズ1-起業のポイント 社会保障制度(年金って何?個人事業主も積み増せる)

個人事業主の方々は、ご自身の報酬はもとより裏側の社会保障制度、人件費の理解が必要と思うので、今回は社会保障制度、年金・健康保険制度について解説します。

日本の社会保障制度は現在は4階建てになっています。

まず、被保険者の種別としては3種あります
第1号被保険者:個人事業主、自営業者、フリーランス
第2号被保険者:会社員
第3号被保険者:会社員か国家公務員、地方自治体、共済組合員扶養の主婦・主夫・子、教職員組合員、福祉事務者、結婚相談所、葬儀場、医療、宿泊施設、各種情報サービス提供者

3号とも共通の1階は公的年金の老齢基礎年金(国民年金)です。1号被保険者の2、3階建てに相当するのは国民年金基金です。第2号保険者は、2階が老齢厚生年金、3階がお勤め先の企業年金になります。第3号保険者は3階建てはご自身が積み増しませんが、扶養者から2階建部分はカバーして貰えます。

基本的にこれまでは3階建てでしたが、今は4階建てになっていて、個人型拠出年金(iDeCo)、イデコができていて加入すれば積立金上限月額¥12,000-をかけられて、年間¥82,959-の節税効果があるので積立金を積みますといいと思います。将来が心配という方はイデコがおススメです。

加入はおしなべて全ての金融機関ですが、手数料がお安い人気トップ3は証券会社、1)SBI証券、2)楽天証券、3)au証券があります。

また、個人加入の年金保険もオプションもあるので5階建にする事ができます。

おさらいですが、公的年金は1階建部分です。個人が何号保険者かによって何を積みますかになりますので、退職後や転職、独立開業のタイミングで予め良く計画される事をおススメします。

日本社会保障制度は、ヨーロッパ、フィンランドなどの福祉国家の社会福祉制度とは違います。フィンランドは全て国が賄います。一方、アメリカなどは自助で保険を積立てるのと、民間の保険制度も発達している制度になっています。日本は、日欧の制度のあいのこになっていて、自助・公助のあいのこで、相互扶助制度になっています。

ご自身の将来の備えは積立を行ってご自身できちんとして下さい。FPの方や保険の窓口会社なども各社保険を扱っていて比較しご提案してくれると思いますが、こうした基本的な情報提供、構造を説明してくれないケースも多いので、ご説明しておきます。

また、人件費は貰っている給与だけでなく、会社はこうした保険費用を払って成り立っています。会社規模、年齢によりますが、貰っている給与+1.4倍プラスアルファが会社にはかかっていますので、値下げを簡単にしすぎない事が大切ですね。
私は高額商品作成コンサルタントなので、この事を勘案した値付けをして貰いたいと思います。

一方、ESGやSDGSで社会への還元が叫ばれています。ボランティアは大事ですが、社会福祉もそれにもましてとても大事です。日本は民主主義国家として、とても素晴らしい社会福祉制度を備えた国です。民主主義なので、全てがただ(公的年金が支える)とはならないのでご理解頂きたいと思います。


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