お薬飲むか飲まないか

次は2週間後に来てそこで心拍確認ができるはずなので、赤ちゃんが成長してきたくらいにまた診せてくださいね。
とニコニコする先生に、夫にもエコーを見せてあげたいことを伝えると、一緒に見た方が感動もひとしおですからね!と快諾してくださり、次の予約がその先生のお休みの日というのが分かっても、引き継いでくれると言ってくれました。

妊娠検査薬で陽性が出て、病院に行けばそれで確定ってわけではなくて、きちんとした妊娠であること、赤ちゃんがお腹の中で育ってきていることまで確認しないと妊娠とは言えないんだと、妊娠して初めて知りました。
そして、この胎嚢が確認できた段階で私は妊娠6週目1日でした。
生理が遅れているなと思った週からわずか2週間後のことでした。
つまり、妊娠しているかもしれないと気付くときには妊娠2ヶ月目になってしまっています。

ここで、気になったのが薬。
以前患った病気の関係で、大きい病院での治療は終わったものの小さなクリニックに通いながら投薬治療を受けています。妊娠したかもしれないと最初に妊娠を意識したとき、私は常時4種類の薬を飲んでいました。一番悪かったときと比べると半分以下で、軽い薬で大きく影響はでないものばかりとはいえ、妊娠初期に薬なんて飲んで大丈夫なのか。
不安になりました。
はじめに風邪で行った耳鼻科さんで薬の妊婦への使用についてかなり詳しく教えてもらったおかげで「影響のある薬ではない」と確認してはいましたが、知らなかった場合、うっかり飲んでしまっていた場合はきっと無事に育ってくれるのか心配になっていたと思います。
耳鼻科の先生が親身になっていろいろ教えてくださったからこそ、不安がより少ない状況で過ごすことができたわけです。先生、ありがとうございます。

知らないよりは不安は少ないかもしれませんが、飲んでも安全と聞いてはいても何があるか分からないのが妊娠、出産。
こわいので、すぐにかかりつけ医の診察に行き、薬について尋ねました。
・数を減らすことはできないか
・必要なものでもより影響の少ないものに変更できないか
ということです。
幸い、夫と結婚すること、妊娠を希望していることは伝えてあったので、その時点で薬を影響のないものに切り替えて対処してくださっていたようで、改めてすべて影響がないこと、症状が安定しているので減薬も可能であることも説明してくださいました。
私は迷いなく減薬を選びました。
大丈夫だとしても、薬をなるべく飲みたくなかったからです。

いくら安全な薬と言われていても、万が一のことがあったらとつい考えてしまいます。
自分が薬を飲んだせいで子どもに障害が残ったなんてなったら、自分を責めます。障害もその子の個性には違いないけれど、生きていく中で健常者がしなくていい苦労をさせてしまうかもしれない、と思ってしまったとき、それも自分の責任としては向き合って愛情込めてきちんと育てると覚悟を決めることができるのか、今はわかりません。でも、薬を飲みさえしなければとはきっと考えるでしょう。

薬を飲みながら、ご自身の治療もしながらお腹の中で赤ちゃんを育て、そして無事に産んだお母さんたちも多くいらっしゃるそうです。
私は薬を飲んでいることの恐怖や負い目を病院の助産師さんに話しましたが、
「そのときに飲んで影響がないと言われている薬はほとんど影響がないのだから、気にしてストレスを溜める方が赤ちゃんはよっぽど苦しい。それに、必要なお薬はお母さんの体を守るために必要なものです。先生から飲むように指示されているというのは、飲まなければいけないからです。飲んではいけないなら、飲まないように言うし、処方もしません。安心してください」
と、赤ちゃんを大切に育てるために、まずはお母さんの体が健康でいられるようにしましょうというお話をしてくださいました。その手段が薬というだけで、負い目を感じることはないと。

まだ妊娠初期で関わる看護師さんや助産師さんは少ないですが、悩みや不安に対して親身になって答えてくださる方が多く、本当に救われています。
自分1人で悩まないんでいいんだと思うと同時に、こうやって妊婦を最大限フォローしようと努力してくださっている方がいて、頼れる人が必ず周りにいるので悩んでいる方がいれば読んでもらえたら嬉しいと思って今日のnoteは書きました。

持病や体調の問題で薬を必要としているお母さんもいると思います。
薬を飲まないのに越したことはないのかもしれませんが、妊娠中であればあるほどお医者さまは「妊娠中でも飲まなければいけないほど母体にとって必要なもの」を処方してくださっています。
不安なら、影響がないか、もしあったとしてどの確率で、どのような影響がでるのか、あるいはまったく影響はないのか等教えてくださいますし、飲むのは控えたいと思う場合も減薬の相談に乗ってくださいます。
不安に思ったままストレスを抱えて過ごすのはとても疲れることです。疲れはお腹の赤ちゃんの大敵ですよね。
一度、かかりつけ医の先生に相談してみて、それでも不安なら産婦人科で先生や助産師さんに話してみるのもいいかもしれません。

私はまだ薬をやめると母体への影響があるので、減薬はしていますが、まだ少し薬を飲んでいます。
おかげで体調は安定したままで、今のところストレスなく過ごせています。
相談してよかったです。
そして、少し不安はあるけれど、無事にこの子を産み育てたいと強く願っています。

#妊娠初期 #薬

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