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「モーニングスター・アワード2024」の授賞式に行ってきた

3月19日、独立系大手投資調査会社米国 Morningstarが優れた運用会社と投資信託を選定する、「モーニングスター・ファンド・アワード2024」の発表・授賞式がありました。東京・銀座で行われた表彰式に行ってきました。


モーニングスター・ファンド・アワードは世界24カ国で3月初旬に開催されていて、日本では2回目の実施になります。モーニングスター・ジャパンのチャン・ユーツン代表取締役は「いいファンドにスポットをあて、個人投資家にも知ってもらいたい」と話していました。

モーニングスター 部門別ファンド・アワード

受賞ファンドは事前に公表されていて、この日は各部門の最優秀ファンドが発表されます。表彰は5部門(日本株式、世界株式、債券、REIT、アロケーション)。個人投資家が運用を行う際、コアとして用いるのに適した資産クラスに絞っているためです。

過去のリスク調整後リターン(定量評価)と、今後の見通し(モーニングスター・メダリスト・レーティング)に基づき選定されます。

*モーニングスター・メダリスト・レーティングは「運用担当者(チームの質・経験など)」「運用プロセス(一貫性など)」「運用会社(株主、企業文化/スチュワードシップなど)」の3つの評価軸スコアからレーディングを導出し、金、銀、銅、中立、ネガティブの5つに分けている。詳しくはこちら

部門別受賞ファンド一覧

受賞投信をみると、運用実績のある、渋めの(ちょっと地味ですが)堅実な投資信託が選ばれた印象です。

例えば、世界株式部門の最優秀ファンドは低コストな先進国株のインデックスファンドですし、アロケーション部門(バランス型)は固定配分のバランス型や地域別(日本、先進国、新興国)のGDP(国内総生産)総額の比率を参考に決定される投信などが並んでいます。

モーニングスター 運用会社アワード

受賞会社
キャピタル・インターナショナル株式会社

キャピタルの方々

今回は初めて「モーニングスター 運用会社アワード」も実施。最優秀運用会社にはキャピタル・インターナショナル株式会社が選出されました。同社は1931年に米国ロサンゼルスで創業され、2023年12月現在、世界で約2.5兆米ドルを運用するキャピタル・グループの日本法人です。

前回から世界標準のアワードとして開催
モーニングスター・アワード2024は今回2回目の開催です。2015年に米国Morningstar, Inc.はイボットソン・アソシエイツ・ジャパンを実質完全子会社化しましたが、当時日本におけるモ―ニングスターブランドはSBIグループの旧モーニングスター(現SBIグローバルアセットマネジメント)が使用していました。

2023年3月末でライセンス契約を終了し、米Morningstarにブランドを返還したため、世界標準のアワードが実施できることになりました。これまで日本の旧モーニングスターが実施してきたアワードとは選考方法なども含めて全く違うものとなっています(現在、モーニングスターの日本事業はイボットソンに一本化されています)。

さっそく、投資家のrennyさんが、日本株式部門で最優秀賞を受賞した「三井住友DS日本バリュー株ファンド(愛称:黒潮)」について書いています。


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