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min的マーダーミステリー創作法
いろんな方々がマーダーミステリー創作論を公開しているので、私も自分の考え方の整理を兼ねて、min的マーダーミステリーの創作方法を書いてみようと思います。
とは言っても、私は元々マーダーミステリー以外に物語を書くことがあまり多くはなかったので、これは私個人の我流で非効率的な方法であり、決して人に勧められるものではないと先に注意しておきます。
1.私の素地
〇物語づくり
私は小説を読むことは子供の頃から大好きで、主に推理小説とファンタジーを読み漁っていました。ただ、自分で小説を書いて人に読んでもらったり、どこかの賞に応募したりしたことはありません。
唯一例外なのは、友人企画のショートショート人狼用に書いた短編だけです。
(ショートショート人狼:テーマに沿った作品を匿名で公開して互いに感想を言い合い、その後、作者当てを行う遊び)
〇マダミス以外のイベント企画
私自身が企画して友人間でこれまで行ったイベントは「パンドラ形式の人狼的なもの」と「Zoomでの百物語怪談会」です。どちらにも共通するテーマは「人を驚かせること」でした。
・パンドラ形式の人狼的なもの:
「パンドラの人狼」制作者であるじゃんきちさんの提言するパンドラ形式とは、厳密にいえば異なるものですが、色々なネタバレを含むため、内容には言及しません。ただ、人間は意外と目の前のものに気づかないものであり、気づいた瞬間に椅子から転げ落ちることがあること知りました。
・Zoomでの百物語怪談会:
コロナ感染拡大防止のため、人が飲食等のために集まることが避けられていた時期の企画です。
人々は本当の恐怖を目の当たりにすると、悲鳴を上げたりせずに、ただただ沈黙するのだと知りました。(企画者としても予想外でした。)
2.私が最初にマーダーミステリーに求めたもの
「黒と白の狭間に」を作るにあたって、私がマーダーミステリーに求めたものは、プレイヤーが登場人物(キャラクター)として、驚き、悲しみ、悩み、苦しみ、場合によっては温かい気持ちになることでした。推理小説やファンタジーを読む際、登場人物に感情移入しながら読むのが好きなタイプだからそのように考えたのだと思います。その結果、私の作ったマーダーミステリーはRP重視、心情重視となり、時々エモいとか言われるのだと思います。
じゃあ、物語が殺人事件でなくても良いのでは?と考える人もいると思います。
非日常で、人の好奇心を刺激し、心が限界まで揺さぶられる状況を作りだせる最適なツールが殺人事件であり、殺人事件を起こさせるような人間関係が最適な舞台であると考えたためです。
3.マーダーミステリーをどの順番で作るのか?
「黒と白の狭間に」はエンディングから、「赤の導線」はあのシーン(プレイした人は分かると思います)から最初に作っています。
その後、そのエンディングやそのシーンに必要で盛り上がるような、あるいは納得できるようなキャラクターを作り、互いの人間関係を決めました。ですので、プレイ人数もこの時初めて決まります。
次に人間関係を象徴するようなエピソードを決め、様々な伏線も考えていきます。
最後が事件の概要です。トリックや当日のキャラクターの動き、推理のヒントをどこにちりばめていくかを詰めていきます。
こうして作っていますが、実際に「黒と白の狭間に」は構想から完成まで1年ほど、「赤の導線」に至っては2年以上かかっているので(脳内で構想を練る時間が大部分)、決して人に勧められる良い方法とは言えません。
ただ、一番やりたいこと(人を驚かせたい、悩ませたい)ところを先に作っているので、意外とモチベーションは維持できました。
4.最後に
他の作者の方もおっしゃっていますが、やはり、マーダーミステリー制作は完成させることがまず第1歩のため、作品自体の出来不出来よりも、どのように自分のモチベーションを維持させるのかが大事だと思います。
ある人にとってはモチベーションの維持法とは短期間で集中して物語を仕上げることでしょうし、また他のある人にとっては自分のやりたいこと時間をかけて練り上げることかもしれません。私自身は自分の身近に居る人狼仲間やボードゲームの仲間の顔を思い浮かべ、彼(彼女)をどんなふうに驚かせ、あるいは悩ませてやろうかということを心の中でニヤニヤ考えながらマーダーミステリーを作っています。
マーダーミステリー制作について、また、気が向けば書くかもしれませんが、今日はここまでとします。
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