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クリエーションに時間を使う

あと半月で後任者がサンフランシスコに到着する。先週、社外から弊社に期間限定で来て働いている人に、「御社は引継ぎ書がなくてびっくり。継続性がないですね。」と言われ、もっともだと思ったので、引継ぎ書を書き始めた。

書き始めて感じたことは、所長仕事は、社内定例会議が多いということだ。隔週会議が三つ、月例会四つ、四半期に一回の会議一つ、オーディットやリスクアセスメントなどアニュアルのイベント、部下の目標設定・フィードバック・評価・One-on-One、チームビルディングイベントなどなど。これに日本本社との会議が夕方(日本時間午前中)に加わるのだから、自然とOutlookカレンダーが朝から晩までいっぱいになる訳だ。

仕事で社外の人と会うことがめっきり減った。コロナでまだ出張や対面打ちわせが禁止されている顧客が多いし、カンファレンスもオンランなのが主な理由。社内会議も猛烈に増えた。社内の人と話をすることも勉強になるけれど、新しい発想を得ることは稀になる。いかに社外の人たちと出会い意見を交換することが必要か、実感した。たまに、ローカルに住む以前の知り合いや、知り合いの知り合いと出会い、ランチなどでキャッチアップすることは合っても、過去2年間を振り返ると社外の新鮮な出会いはなかったのは、反省点だ。

今年度達成したことは、全て社内活動だ。新事業開発の部署を社内に新たに作ったこと、人事部ダイバーシティ&インクルージョンのアドバイザーとなり企画運営に関わったこと、女性活躍推進のための社内サークルを立ち上げたこと。新事業開発の部署は、もちろん新ビジネスを開拓活動の拠点となるし、人を育てる仕事は若い世代が外に向けて活動できるよう支援をするためだから、間接的には外に向かっているけれど、これで良いとは思えない。何故社内活動に収斂してしまったのか。一ヶ月ごとに自分の時間の使い方をレビューすれば、途中で気づいて修正できたのかもしれない。

仕事以外の世界は多いに広がった。大学院教育学修士課程を修了、本の執筆する仲間を得たり、執筆にあたり多くの人にインタビューしたり、新しい興味のある分野で学ぶことがたくさんあるのは楽しい。これらに当てる十分な時間がないのが、一番の悩みの種だ。心の安定と余白の時間がどうしても必要。そのため仕事を休んで、この新しい世界を次の1年間探索してみることで、今までの仕事での知識・経験とマリアージュが起こらないか、実験してみることにしたのだ。雑用に追われないでクリエーションに時間を使うことができる1年間を楽しむぞ。一ヶ月ごとに時間の使い方をレビューすることは必要だね。


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