見出し画像

幸せと書いた手紙

ひさしぶりに書く
なのになにも書きたいことがない

あいかわらず一日はすごく長いし
人がやっぱりすごく嫌いだし怖い

これが棺桶に入るまで
ずっと続くんだろうと思う

今日は一日そんな日だった

遠くに行きたい

すべてが他人事のような風の吹く街に
誰もふりかえらない街に

そう思って嫌がる体を引きずって
玄関をむりやり開けた

すると
思いがけず人の優しさや誇りにふれた

この気持ちのまま家に帰ろう

「幸せ?」と書いた手紙に
「幸せ」と返事を出そう

明日もおなじとは限らないから今夜中に

ご笑覧ありがとうございました

この記事が気に入ったらサポートをしてみませんか?