「頭の良い人」の定義

昔、友人と話していて、
「頭の良い人は、難しいことを子どもにも分かりやすく説明できる」
という話題になったことがあった。

この考えは、社会人になった今でも、というより、社会人となってから余計に、身に染みることがある。

他人に伝えるのは難しい。まして、分からない人に分かるように説明するのは、難しい。
別の言語を話しているようなもので、共通言語がないようなものだから。

いま、新しい職場に移動して2ヶ月。さっぱり分からない。分からないのに、がむしゃらに目の前に来た仕事をこなしていたが、全然分かっていない。分からなさすぎて何が分からないかも分からない。

「常識」って難しいな、と思う。
けれど、自分も他の人からしたら同様のこともあると思う。家族の話や、学生生活の話だって、そのコロニーの外にいる他人からすれば、他言語。「噛み砕く」って、やればやるほど、実態からは離れてしまう気がしてくる。

だから、知らない人に分かりやすく説明出来る人は、翻訳のできる人だと思う。翻訳には、物事をいろんな角度から見る力が必要で、相手の立場を理解する力も必要になる。
「他人に分かりやすく説明する力は、段差を小さくする力」という話を見た。地均しをする。相手が登りやすくする。

本当に頭の良い人は、優しい人、かもしれない。

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