蟻だ(2022/06/13)

 FFシリーズは柔軟剤みたいな名前のヒロインが出るやつをプレイして、迷子になって詰んで以降触れていません。

 自宅に蟻が出ました。好き、嫌いはともかく、生き物が活発になるのは良いことだと思います。(なぜ大人に近づくほど虫を苦手に感じるのか、後輩と話したことを思い出しました)しかし、ここは3階です。壁や通気口を伝ってまでして入ってくるうまみがあるとは思えないのですが、これは事実です。
 蟻が出る以前から我が家は蜘蛛と共生を誓っています。屋内で見つけた蜘蛛には挨拶をして早急に姿を消してもらいたいと祈りつつ放置が基本になっています。半透明の小さい蜘蛛を見かけたときはここで産むんじゃないと若干困りましたが、お互いパーソナルスペースを守り、極力顔を合わせないようにしているため関係は良好です。この協定を結んでいるからかは知りませんが、ゴキブリは未だ出ません。これからも出ないでほしいです。
 蟻に戻ります。彼らはおそらく蜘蛛よりも頭が悪いです。人と平和的に共生しようとする協調性はありません。敷地中央をふらふらと歩き回り、見つかっても気にすることなく右往左往し、知らないうちに人の体に登ってきます。かれこれ10匹弱は潰しましたが、そのどれもが蜘蛛のような謙虚さを持ち合わせてはいませんでした。
 また、餌を見つけここに入ってきたわけでもなさそうです。はちみつを使ったリップクリームや、キシリトールガムなど彼らにとって魅力的な食べ物はいくつかありますが、今のところそれに群がっている様子はありません。
 ただ、蟻が外に出て冒険するのはエサ=生活のためですので、生活の匂いのする我が家に小部隊を少しずつ投入し食料を手に入れようと探索していることは間違いないでしょう。
 共生できない彼らにお帰りいただきたい私にとっては、まだ何も成果がない今はチャンスです。アリの巣コロリをどこかに仕込むことで成果のない蟻にそれを持ち帰らせ、結果一族郎党根絶やしにすることができます。生き残りがいると個々の場所を記憶されてしまうおそれがあるので、かわいそうですが根幹から駆逐するしか方法がありません。

 ふと、『田舎のネズミと都会のネズミ』という寓話を思い出しました。蟻もネズミと同じように、田舎の蟻として生きていれば駆除などと書かれることなく一生を過ごせていたのに、不憫でなりません。