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推しの誕生日をお祝いしてきた話

俳優の久保田悠来さんの性誕祭に行ってきました。
参加して色々感じたことなど、忘れないうちに書いておこうと思います。

私はキャパを超えると、基本的にすぐ「楽しかった」ばかり言う人間なので、多分何の参考にもレポにもなっていないことを、まずお断りしておきます。

この記事を読んでくださっている時点で、久保田さんのファンである可能性が高く誤解はないかと思うのですが、しかしそれ以外の方のために言っておきますと、「性誕祭」、誤字ではないので大丈夫です。仕様です。

さて、以前の舞台斬月激推し記事をご覧くださった方ならご存知かと思うのですが、私、呉島貴虎をかなり熱烈に好きな方です。

久保田さんを知ったのは、舞台『戦国BASARA 2』からですが、完全にはまった、と自覚したのは貴虎からでした。
貴虎本当にかっこいいですよね。
みんな貴虎のこと好きだと思います。私も大好きです。
そして貴虎を演じた久保田さんのことも、わりと好きな方だと思います。
わりと、と控えめな表現なのは、全部を完璧に追いかけているわけではないからです。
出演される舞台や映画などを、自分の負担にならない範囲で積極的に追いかけようとする、くらいの推し方をしています。
でも、クリスマスパーティーやバースデーイベントなどの、ファンイベント的なものには、一度も参加したことがありませんでした。

「舞台の上で、画面の向こうで、役を演じている姿をこそ見ていたい」
「推しの目に一瞬でも、ひとりの人間として認識されるのがおそれおおい」
そんな尤もらしい理由を並べて、こういう距離の近いイベントは何となく避けていました。
俳優さんの、演技している以外の部分に興味を持って近づいていくのって、一線超えちゃう感じがしていたんだと思います。
一線、超えちゃえばいいんですけど。超えたら絶対楽しいって分かってるんですけど。
あともう一歩のところで、背中を強く押す決め手のないまま、ふわっとしたゆるいファンを続けてきました。

――でも正直なところ、参加しない一番の理由が何だったかって、「ガラじゃない」と思ってたんだと思います。
こういうイベントに参加して許されるのは、ものすごく熱心なファンの特権で、私みたいなファンが行っても異分子みたいになっちゃうんじゃないのかな、って。
その思い込み自体が思い上がりというか、みんな推しを見るのに忙しくて誰もお前のことなんて見てないから行けばいいんだよ、って分かってるんですけど、何かどうしても気が引ける部分が心のどこかに残っていました。

でも今回、思い切って参加に至った理由は、やはり舞台『仮面ライダー斬月』でした。
私、何だか毎回noteで斬月の話してますね。すみません、ほんと好きなんです。
舞台斬月が終わって初めてのイベントなら、きっと多少なりとも斬月の話をしてくれるに違いない。
あの素晴らしい貴虎を演じてくれた人の口から、貴虎のことが語られるかもしれない。
貴虎のことでなくても、舞台のこと何かしら一つくらいは話してくれるはず。
――そんなの聞きに行くしかなくない?
それが、決定的なきっかけとなりました。

そうして紆余曲折ありましたが、無事にバースデーイベント初参加してまいりました。
前置きが長くなりましたが、本当に楽しかったです。
トークの内容を拡散するのはNGだそうなので、印象に残ったことダイジェストで書いていきます。私が覚えておきたいだけなので、いささか説明不足仕様です。

・舞台『仮面ライダー斬月』OP曲が流れ、貴虎登場パートで推しが登場。
・入場中は推しが座席の間をゆっくり練り歩き、撮影可能タイム。
・音楽に合わせてご機嫌な様子で身体を揺らしたり指を鳴らしたりくるっと回ったりする推し。
・推しが登場したのに拍手もそこそこに、ひたすらカメラを連写するファン。
・でも推しが壇上に立つや、何も言われずともカメラをしまうファン。民度が高い。
・この半年のこと中心のトーク(マネージャーさんが司会をしてくださった)。
・脱線しはじめるトーク。でもめちゃくちゃ面白い。
・すぐ上手いこと言って返すのすごいですよね、と誉めるマネージャーさん。
・でもマネージャーさんも大概、切り返しが上手いですよね? と私は思った。
・ツイッターで予告された通り、推しとファンでボンバーマン対戦が始まる。
・ボコボコに負かされた推し。
・「人を立てるってことを知らないんですか!」と叫ぶ推し(かわいい)。
・約10分間のトイレ休憩の間、物販に立つ推し(優しい)。
・今後のお仕事の告知などをする推し。
・やはり話が脱線する推し。
・ひとりひとり握手してお見送り&フォトブックに為書ありでサインしてくれる推し。
・待ち時間に流れる猫ひた。「飽きさせないように」というものすごい心配りを感じた。
・ハガシがなくともさくさく剥がれていく訓練されたファン。

とにかく久保田ファンの民度の高さというか、練度に感心してしまいました。
マネージャーさんの気配りもすごく行き届いていて細やかでした。
最後「電車の時間などがある方は順番先にしますので」とアナウンスされていたの、遠征しているときだとすごくありがたいよなと思いました。

時々脱線しつつも面白い着地点を探して上手いこと言おうとする推しの話を、全国から集まったファンがニコニコしながら聞いている、ものすごく平和な空間でした。イベントとしてとても楽しかった。
勇気を出して行ってみて良かったです。
でもお誕生日っぽいことって何かありましたっけ? 最初に「38歳です!」発言に向かって拍手したくらい?
私はちゃんと推しのお誕生日をお祝いできたのだろうか。
色々ありすぎて記憶がかなり飛んでいますので、お祝いらしいこと、もっとあったかもしれません。
最終的に、お祝いしたい気持ちが伝わっていたらいいなと思います。

久保田さんが壇上にいらっしゃる間は、いつもの距離感というか、舞台の上で演じる姿を眺めているときと同じようなテンションでいられたのですが、お見送りで自分の番が来たときはさすがにドキドキしてしまいました。
「この人、存在してる……」というのが、推しと初めて向き合った今日の感想です。
何を言っているのか分からないかと思いますが、私も何が起きたのか分かりません。
だってあんなに近づけて、あまつさえ握手までできるの、おかしくないですか?
この人、フィクションじゃないわ……生き物だわ……そう、生きている……。
そんな不思議な感動を胸に帰ってまいりました。

今回でハードルが下がったので、また機会があれば参加したいです。


余談。
最後、せっかくなのでペンネームの「みのり」宛でフォトブックにサインを入れていただきました(「江中みのり」という名前で駆け出しの小説家をやっております)。
この記事のヘッダーの写真が、入れていただいた為書です。
久保田さんに「寺田農さんと同じですね」と言われました。

実は私、投稿時代は「江中農」というペンネーム(読みは今と同じ)を使っておりました。
デビュー時に、可読性を上げるため漢字を開いて「江中みのり」と改名したので、久保田さんのお言葉、まさにまさに。
気の利いた返しもできず、「あっ、同じ漢字です」とだけ言いましたが、なら何で平仮名で書かせたんだ? と思われなかったか心配です。
それより、久保田さんの口から、寺田さんのお名前が出たことに心臓止まりそうでした。
天樹さん(の中の人)の名前が! 貴虎(の中の人)の口から!
未だ舞台斬月を引きずって生きている鎧武のオタク、成仏した思いです。
最後まで楽しかったです。
久保田さん、すごい人だなあ、と改めて思いました。

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