FACES PLACES

子どものころ好きだった歌を歌ってみた。好きというより憧れ、憧れというよりじつは、ぎょっとするような何かだったかもしれない。
素直にKEIKOさんをボーカリストとして尊敬する感じではなく、この曲の、悲鳴のような泣き叫ぶような異様な高音絶叫は、どうにもわたしのなかでは性的な羞恥心と結びついていて、まるで『見てはいけないものが目の前に掲げられている』かのようだった。
セックスをテーマにしている歌詞を見ても、それで羞恥心を掻き立てられることはわたしには無い。
なのに、この曲の悲鳴のような絶叫はわたしのなかでは(性的な)喘ぎ声と結びついていて、というか同一のものに感じられて。なんでこんなものが歌になるのか??こんなことがあっていいのか??!?
ものすごく衝撃を受けたが、そのことを直視できない感じ。まだ音楽評論的なことを言語化するのが不可能な年齢だったし。
KEIKOさんの高音絶叫の歌のなかでも、前に投稿したWanderin'Destinyは死を誓うほどの純愛の歌だけど、こっちは寂しいから知らない男に身体を預ける歌じゃんか。子どもの時分で歌詞を理解出来ていたとは思わないけど、異様な雰囲気ははっきりと感じ取っていましたね。
性的なものすべてが、わたしにとっては歓びではなく苦痛。それはまるで足元の地面に穴が開いて、暗い地下室へと落とされてしまって二度と上がってこれないような。
なのでね、いつかは自分でも歌えるようになりたかったのです。怖がって逃げてないで作品として昇華(=消化)できる日を待っていた。

お金あげるの大好きー✨✨✨ お金もらうのも大好き💕💕💕💕