見出し画像

令和6年度 入学式を挙行しました

 3月末には、まだたくさんあった雪も一気に解け、春の陽気の中、令和6年4月8日、北海道札幌月寒高等学校 全日制・定時制入学式を行いました。
今回は、定時制の入学式における校長式辞を掲載します。

   令和六年度 北海道札幌月寒高等学校定時制入学式 式辞

 長く厳しい冬が終わり、北の大地にも希望溢れる春がやってまいりました。
本日、多くのご来賓の方々と保護者の皆様のご臨席のもと、令和六年度北海道札幌月寒高等学校定時制課程入学式を挙行できますことは、本校にとって大きな喜びであります。
 ただいま入学を許可いたしました三十一名の新入生の皆さん、入学おめでとうございます。そして、これまで成長を見守り続けてこられた保護者の皆様、心からお喜び申し上げます。

 月寒高校定時制は、「朝起きて、昼働いて、夜学校」を合い言葉としています。仕事やアルバイトと学びを両立させながら、全日制課程の生徒とは異なる様々な経験をすることができます。本校は校訓「自主自立」「親和協力」のもと、様々な学びはもとより行事や部活動においても、一人一人が考え行動し、また仲間と力を合わせ取り組んでいる七十五年の歴史を持つ学校です。校内外での様々な活動を通して、「各教科の知識・技能」、「読解力」、思いを巡らすという意味の「想像力」、創り出すという意味の「創造力」、「論理力」、自己を律する「自律力」、「行動力」、「コミュニケーション力」という八つの資質・能力を育成することで、「多様なニーズに対応し、有為な社会人として自立するために必要な資質・能力を身に付けた生徒の育成」及び、「集団生活や特別活動等を通じて、コミュニケーション能力や豊かな人間性を身に付けた生徒の育成」を目指しております。本校において、皆さんが学校生活を大いに堪能し、学習面や部活動、生徒会活動のみならずあらゆる場面に於いて活躍するとともに、学校という枠から地域へも飛び出し、多くの大人と関わることで大きく成長していくことを期待しています。私たち教職員一同、皆さんの高校生活を精一杯応援いたします。

 さて、「ミッキーマウス」を始めとするキャラクターの生みの親で、ディズニーリゾートの創立者であるウォルト・ディズニー氏は知っていると思います。ディズニー氏が夢を叶える秘訣について次のように述べています。
「夢を叶える秘訣は、4つの「C」に集約される。 それは、「好奇心 Curiosity」、「自信 Confidence」、「勇気 Courage」、そして「継続 Constancy」である。」と。
 それぞれについて考えてみると、好奇心、それは、「何にでも興味を持って学ぶ心」。
自信、それは、「自分で行動を起こし、試行錯誤を繰り返す中で身につけていくもの」
勇気、それは、「自分から心を開き、自分の弱い部分もさらけ出し、頭の中で考えているだけでなく、失敗を恐れずに実行してみること」
継続、それは、「自分の設定した目標に向けて成長し続けること」
 これら4つの「C」から分かるのは、まずは勇気を出して行動を起こすこと。やってみて初めて分かること、やったからこそ自信になることがたくさんあります。頭の中だけで終わらせるのではなく、行動を起こすことで未来を変えていくことができるということです。
 そして、目標を見失わないこと。何のために行動しているのか、何のために学んでいるのかの答えを持っておくことで最善の選択をし続けることを可能にしてくれることになるでしょう。

 今、社会は、グローバル化の進展やAIなどの絶え間ない技術革新等により社会構造や生活環境が、大きく、また急速に変化しており、その先の予測が困難な時代となっています。少子高齢化や人口減少、感染症や戦争など、先の見通しの立たないことが多くあります。こうした時代の中にあって、皆さんには、社会の変化に受け身で対処するのではなく主体的に向き合いながら未来を切り拓いていく資質・能力を身につけ、自らの可能性を発揮し多くの人たちと協力しあいながら、未来の創り手となることが期待されています。
 本校の学校教育目標は、「確かな自己実現を目指し、主体的に課題を発見・解決しようとする資質・能力を育む」「広い視野と豊かな人間性を持ち、協働的に社会の発展に寄与しようとする態度を育む」「進んで心身を鍛え、粘り強く逞しく生きようとする活力を育む」ということです。この目標に込められた願いを胸に、充実した高校生活を送って頂き、自分の未来を切り拓いていくための第一歩となることを心から願っています。

 結びになりますが、本日ご臨席を賜りましたご来賓の皆様、保護者の皆様に、今後ともご支援とご助言を賜りますようお願い申し上げ、式辞と致します。

   令和六年四月八日
北海道札幌月寒高等学校長  三 村 素 道 


この記事が気に入ったらサポートをしてみませんか?