警察内でパワハラはあるのか?

世の中では、警察官=パワハラというイメージがなんとなくあるかもしれません。

実際はどうなのかと聞かれると、パワハラの定義が受けた側の問題とされて難しいのすが、言い方がキツイ人は確かに居ます。

ですが、それが自分や仕事全体のためを思って言ってくれているのか、それとも単にストレス発散のはけ口にされているのか、見極める必要があります。

切羽詰まっている時ほど人は本性を現すといいますが、残り時間が差し迫っている時(主に現行犯逮捕後)に、空気の詠めない若手がのんびりしていたらそりゃ喝を入れたくなったりもするでしょう。

※現行犯逮捕は、逮捕から48時間以内に、被疑者の身柄を書類と証拠品とともに検察官に送致しなければならないのです。

または、粗暴犯が荒れ狂っている現場や、重大事件での鑑識が到着前の現場保存を徹底しなければいけない現場、公務執行妨害やら犯人が逃走直後の現場などなど緊迫した現場で、事件捜査に支障が出ることをされると「馬鹿野郎!!」といった言葉がどこからともなく飛び交います。

あれこれ丁寧に詳しく説明する間もない現場では、怒号を投げかけることによりやるべきことを下っ端に指示する場面があるのです。

現場の状況が混沌としていれば尚更で、指示をしたり判断をする材料が不足してあると、若手は正直何をしたらいいのかわかりませんね。そんな様子もわかってはいるのです。

ですが余裕が無くて、パワハラとされかねない上司も、大きな声を出すことで発散していると捉えることもできます。

そしてそれは部下が憎いからやっているのではなく、何よりも事件をきちんと立件するためのものです。

警察官は基本的に被害者の味方であり、被害者を傷つけた被疑者が許せなければ許せないほど、どうしても事件をお陀仏にはしたくないのです。

そんな気持ちの入り具合を察して、若手はこのような状況で「しまったこれはやってはいけないことだったか!」「これをやらなくちゃいけないんだ!」と仕事を覚えていくものです。

もしこれらがパワハラだとされたら、事件化するために気持ちが入ってしまうことも許されないのか、と疑問に思ってしまいます。

でもまぁ、仕事の出来る人ほど冷静で、的確な指示が出来るようにどんと構えていたりするものですけどね。

感情コントロールができるかどうかで、小物感がわかるといった見方もできるのではないでしょうか。

そのような冷静な目を持ちつつも、怒鳴られた自分だけにベクトルを向けるのではなく、その先の被害者に思いを馳せていくことが、仕事の出来る警察官になるためには必要となってきます。

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