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親族は採用に有利か


採用の不平等を考えるときに、まず性別に関して入りますが、これは最初から男女で別れていることから、クリーンなことがわかります。
(女性が警察官になるに狭き門な問題に関しては、『女性採用枠の少なさについて』という記事に、私の考えを載せたので参考にしてください)


次に考えるのは「家柄」です。
これは国防関係の職種独自なものなのかもしれませんが、国や組織を守るためにも大事な要素です。
そしてこれはみなさんも既にご存知の通り、反社など警察官の敵となる方が親族に居ると難しいと言われています。具体的にどのような家柄が却下なのかというのはここでは載せられませんが、歴史を勉強してみると見えてくるものがあるかもしれません。
だけど、警察官に絶対にしてはいけないだろう方々を採用枠に入れると発表した都道府県警が少し前にあり、世も末だなと思いました。
それ程人材不足なのを象徴していたのかもしれませんが、日本の国防への危機感を抱きました…。


逆に、警察官が親族にいる場合は優遇されるのかということに関しては、実際のところはわかりませんとしか答えられません。
ただ事実として知っているのは、私の採用時期に、お父さんが警察官だという息子は受けて落ちていたということです。
「お父さんが警察官なら楽勝だね〜」と周りから言われていて、本人も余裕ぶっていたので、落ちたことを知った時はびっくりしました。
後にそのお父様が、採用担当部署のNo.2だったと知って更にびっくりしましたが、その方と一緒に勤務する機会があり、とても厳格な方だということがわかりました。


警察官の各部署は異動により毎年入れ替わりがあり、採用担当も比較的毎年変わらなければならないところではあると思います。
何故なら、賄賂経路が発生してしまいそうなところだからです。
採用担当のトップがずっとそこに留まり、力をつけることによって良からぬ人が近寄ってくることもあるでしょう。
反社などのルートからスパイとして採用してしまうこともあってしまうかもしれませんね(といってもこれは後々バレてしまうだろうので手を付けることはないとは思いますが)。
そう考えると、警察官でありながら、毎年試行錯誤して採用に当たらなければならない者としては、あまり余計なことはせず、前例に倣って、公平に採点するはずなのです。
今は点数制で採用を決めているところが多いようなので、この人は何点、という書類はある程度の期間保管されているでしょう。
そのような書類を参考にして、次期採用担当者が気持ち良く業務に当たれるよう管理されているのではないかと思います。
ただ、離職者が少なかったり、優秀な警察官が多数いるような年の当時の採用担当トップは、異動によって再度採用担当になっていました。
そう考えると、重きを置いている面接で重視している人物像なんかは、もしかしたら毎年少しずつ変わっているかもしれません。
根本的には同じだろうけど、観点を変えているなど、少しずつ変えているかもしれません。
例えば私の時には、書類審査で部活の役職を書く欄があったので、そこを一つの観点に入れた年だったのかなと思います(これについても過去の『加点と人間力アップのためにやっておいた方がいいこと』という記事に書いています)。


まとめますと、家柄は見られているけれども、親族に警察官がいることが、必ずしも有利とは限らないという見識です。
親が警察官だという同期は確かに多くいましたが、優秀な人ばかりでした。
おそらく日頃から真面目な両親の影響を受けて生活している賜物なのだと思います。


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