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武道経験を無理に作るべきかなければ諦めるのか

未だに勘違いされている人が多くいるのですが、警察官になるために、武道経験は必須ではありません。
採用時に「あれば良いけれど、なくても十分」という程度です。

というか、採用の枠を一般募集とその他技術募集に分けていて、技術募集の中に、武道の枠がありますよね。

一般募集の武道経験に加点するのかどうかまではわかりませんが、同期内での経験者に関しては、1~2割程度だったと記憶しています。

これは武道採用の枠より少し多いかな、というくらいですね。

その中でも将来的に柔道や剣道での指導者を目指すくらいの気合の持ち主は、1%いるかどうかの程度でした。

後々わかると思うのですが、指導者を目指す程のレベルの者というのは、警察内で教官や各署の訓練指導者として活躍する人材であったり、各大会に出場し、その都道府県警で良い成績を残していくための方々のことを指します。

主に剣道、柔道、逮捕術、他に拳銃など実技系の専門で活躍しており、普段は訓練が仕事で、その都道府県警の名誉や他の警察官の指導のために頑張っています。

かといって一生その分野で終わるわけではなく、警察署などに配属されて現場に出ることもあります。

ただ、本当に才能在りきな分野なので、武道経験者に関しては初めからその道が用意されていて、そこに適した人材を得るために、敢えて募集を別にしているのもあるのでしょう。

そんな本気で武道に人生をかけるくらいの猛者(モサ)がいる中で、下手に初段なんて持っていない方がいいです。

なぜなら警察学校の授業で、みんなの前に出てお手本になるように言われるからです。

武道経験者といってもピンからキリまでなので、猛者との違いを見せつけられ、みじめな思いをしながら授業を受けるのも苦痛ですよ。

小さい頃から柔道や剣道をやってきた、という人にはどう頑張っても勝てない技術的な壁を感じましたもの‥。

なので、警察官になるために柔道や剣道をかじっておこう、などという思いでこれから始めることを考えている方には、それよりも自分の好きなスポーツをした方が長い人生楽しいよとアドバイスしておきたいです。

サッカーやソフト、ランニングや登山などの同好会が職場内でも発足されていましたし、ママさんバレーや地区運動会など自分が得意なことで地域で活躍する日が来るかもしれません。

嫌でも勤務しながらの訓練がこれから続いていくので、私生活では別に趣味として楽しめるものが必要だと思います。

つまり、警察官になることだけを最終目標にして、好きになれないことをしなくてもいいということです。

おそらく面接でも、自分が一生懸命取り組んだことがあれば、それがアピールポイントになるはずですよ。

さて、一般募集で採用された大勢の方は、警察学校で柔道か剣道かを選択し(合気道があるところもあるようですね)、初段の資格を得るべく、切磋琢磨していくはずです。

資格はだいたい皆合格させられるよう、教官方が厳しく教えてくれますから安心してください。

同期と協力しながらお互いを高めていくいい機会だったりもします。

武道も極めると楽しいですが、怪我したり痛かったり、汗まみれで臭かったり、身体が疲れているのにやる気が出ないことが正直多かったですが、女性警察官としては、男性との力の差を見せつけられるのもいい機会だとも言われました。

何事もそうですが、大変な分、得るものも大きいので、楽しく自分のものにできたらと思います。

まとめますと、「採用前に武道経験は必須ではないけれど、警察官になったら訓練を一生懸命頑張りましょう!」


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