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警察官の残業

「警察官は残業が多い」というイメージがありますか❓
ドラマやアニメなどで描かれている刑事さんは、夜中犯人を追っていたり、休日も働いていたりしていますね。
だけどこれは基本かっこいいところだけをピックアップしていますので、それの3倍くらいは裏で働いていると思ってください😇
その内訳についてこれからお話いたします。

実際、忙しいときに更に追い打ちをかけられるように事件が頻発し、これでもかというくらい忙しい時はあります!
そして、これでもかというくらい事件が重なって忙しい時期が普段から頭の片隅に剥がれずに残っていて、そんな惨事にならないよう、普段の日も忙しく仕事をします😅
これが基本姿勢で、他に残業が多い理由が三つあります。

一つ目は上司の顔色伺い。
上下関係の最先端のような社会なので、「早く帰ろう!」と言ったことを上司が意識して伝えてくれないと、部下はいつまででも仕事してしまいます。
上司より先に帰るのなんてご法度という風潮もあるためですね。
そのため、忙しくない時期でも、なんとなく帰りづらくて残っていることがあったりします。

二つ目は、休日がないものとされているため。
土日祝日が当直勤務となると、その分、別の平日に休む日が与えられます。
本来の休日となるべき日に勤務をしているため、労働基準法で定められているものです。
しかし現場は、それを休日としてカウントしていない、というか休めないものとなっています。
個人に割り振られた休日を休まれたのでは、チームで事件に取り組んでいる場合、内偵や立ち入りなどの予定が狂ってしまうことがあります。
そのため、いちいち個人の休日なんて最初から無視して仕事しようよ、という暗黙の了解があるのです。
また、同じような理由でみんなが働いているときに自分だけ帰れないということで、そのまま当直明けでも警察署で仕事をします。
これはほんと、悪しき習慣だと思います…。

三つ目の理由が一番多いかもしれません。
それは、きちんと落ち着いた時に仕事に向き合いたいから、敢えて残業時間を当てにしているということ。
警察官は普通、通常勤務時間を終えた後が、最も仕事に集中できる時間帯になります。
突発的な事案は当直員に任せられるからです。
交番勤務員などは、当直勤務を終えた非番の時間がこれに当たります。
そんな時間を使って事件関係の書類を作たり、関係者への連絡したり、段取りを組んでいたりすると、時間は勝手に過ぎていってしまうのですよね…。

時間の使い方が下手なんじゃないかという意見もあるでしょう。
しかし通常勤務時間の全てが自分たちで組み立てられる時間となっていない特性上、どうしても残業を当てにしないと仕事が進まない現状がありました。
交番に突然来た相談者を、雑に扱っていれば確かに時間を作れるのでしょうが、そうはできないところがありますよね。
事件や事故もいつでも突発で、それなりに処理に時間がかかります。

そんなこんなで超過勤務時間が月に100時間は軽く超えます。
内勤時代は、普通に計算していくと、200時間までいってしまったことがあり、流石に調整して減らしました。
お金をもらいたくて残業しているわけではなく、仕方なく仕事している、そんなイメージです。

組織全体でだんだんと改善される方向には行っているはずですが、そうはいってもこの事件はやらないと、というものがちらほら入って来てしまうのです…。

以上が、私が考える警察官の残業の内訳でした。
配属場所の忙しさレベルは違うので、一概には言えませんが、このような状況があるかもしれないことを頭に入れておいてください。


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