警察学校生活 日夕点呼

警察学校では、起きた直後の朝と寝る前の夜に点呼があります。

「〇〇学級は現在総勢〇名で、〇〇巡査は風邪で就寝中です」といったことを、毎度集まって報告するのです。

これは「日夕点呼」と言い、警察学校生の居場所を常に明らかにし、それを教官たちが把握する儀式のようなものです。

外泊が終わって週末の夜にこれが行われると、黙って並んでいる私たちも「隣のクラスは一人辞めたんだ…」、なんてことを把握した空気が漂いますよ。


そんな状態でもある通り、ドラマなどで描かれている警察学校は、まず自由時間が多すぎるとつっこみたくなります。

この点呼があるためにまとまった時間にゆっくり談笑…なんてことは難しく、自室以外をうろうろできるなんてことは滅多にありませんでした。

行動も管理されている中での集団生活。

警察学校時代は、自分の意思で自由に動けないというのが一番のストレスでした。

しかしこういったきっかりきっかり時間で区切られた生活で、スマホのSNSを無意味に観る無駄な時間なんてものは一切なく、時間の有効活用ができていましたよ。

だからこそ濃密な時間となり、今では警察学校時代のあの頃が、人生のうちでとても長く感じる時間でした。

同期との時間も、かけがえのないものだったなと懐かしく思いますよ。


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