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緊張と弛緩

日本中に張り巡らされた電線は、少し弛みをもたせて繋げられています。

ピンと張ったままだと、線自体が雨風に弱くなって不具合が多くなってしまうためだそうです。

人間も、ずっと緊張していると交感神経が優位となっていつか壊れてしまいますね。

そんなことにならないよう、すこし弛んだくらいの心の余裕をどこかでいつも持っておきたいですね。


しかし警察官の任務中は、常に目を見張ってなければならない場面が多々あります。

交通違反から逃げようとする車は、速度を一旦緩めます。

逃げようとする被疑者も、「ちょっといいですか?」と緩めてからよくわからないことを言い、逃げ出そうとしていました。

法をすり抜けて生きていく人って、よく人間の機微を知っているなぁと思います。

電線理論を逆手にとって、相手を油断させてうまく逃れようとしているのですよね。

ですが私たちは、そこにまんまと乗っかってしまってはいけません。


そんな特殊な勤務なのだから、状況によっての頭の切り替えが必要になってきます。

事案がない休憩時間には、同僚とお互いのために雑談を交わして、いつ突発事案が来てもうまく対応できるよう、気持ちを緩ませておきましょう。

休みの日は頭も体もしっかり緩められることをしましょう。


意識しないと心をどんどんすり減らされてしまう仕事なのだということ、肝に銘じておきましょうね。

それでなくても精神疾患になってしまう方が多い職業なので…。

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