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私の指導部長①

私の指導部長は、55歳の男性警察官で、口数が少ない方でした。

周りからは「真面目な人」と見られていたようで、それが後に皮肉も入っていたことを知りました。


まず、なぜこの方が選ばれたのかと後に上司に聞くと、私が女性警察官だったため、セクハラ関係が大丈夫かどうかで決まったのだとのことです。

指導力云々ではなく、セクハラが大丈夫かで決まる指導者…。

女性警察官は、育てるというより、組織を守る方向で色々と物事が決められることが多いのでしょう。

キャリアアップを目指すならば、ここを突破していく力強さと自立心が必要です。


さて指導部長ですが、無口で真面目と見られれば、安心安全なのか?

答えは一概にYESとは言えません。

私と同じように、若い女性警察官だからこそ、無口で一見真面目な方を相勤者にあてがうということは大いにあると思います。

そんな時のために、一つの体験談として、参考までに記録しておきます。


交番勤務に就いた頃、私はとにかく無口な指導部長に話しかけて話しかけて仲良くなることを心掛けました。

一見無表情で寡黙な方だったので、こちらからフレンドリーに接しない限り、意思疎通ができないと思ったためです。

また事前情報として、若い先輩に
「お前大丈夫かあの部長で。俺の同期はあの人に泣かされてたぞ」
と聞いていました。

その泣かされた同期が男性だからうまくいかなかったのだと考え、女性としてのアプローチで人間関係を作って色々教えてもらおうという作戦でした。

とにかく話しかけることを続け、「娘みたいだと思っている」と言ってくれるまでになりました。

そこから相手が心を開いたのか緩んだのか、タガが外れたのか知りませんが、暴走されていたなと今では思います(続く)

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