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#愛読書で自己紹介

自分の愛読書を三冊に絞る難しさ!
考えていると、あれもこれもと思い浮かぶ。
楽しくなって意識がどこかに遊びに行ってしまう。
それを無理に引き戻して考える。
今回は自己紹介として好きな本、ということなので
私が何かを書きたいという気持ちの元となった
童話を三冊あげてみることにした。
これらから、書いて自分の世界を作ってみたいという願いが生まれ、
今でも何か書きたいと思ってしまうのだ。
そんな本はもっとあるけれど、なんとか三冊にしぼって、
タイトル絵は未練がましくムーミンにしてみた。

「だれにも見えないベランダ」安房直子

大好きな童話作家をといったら真っ先に安房直子さん。
私の中でずっと何十年も変わらない不動の一位。
教科書に載っていたから知ったのかもしれない。
「きつねの窓」「鳥」などの少し悲しい不思議な世界。
講談社児童文庫を一冊一冊買って読んだ。
短編一つ一つを、もったいなくて大切に読んだ。
特別美味しいチョコレートの箱から
一つ一つ食べるような気持ちだった。
安房さんが亡くなったというニュースを見た時のショックを覚えている。
あまりに早く亡くなってしまった。
もう安房さんの亡くなった年齢を超えてしまった。
安房さんの作っていたような不思議な世界。
私の不思議な世界。
まだ間に合うだろうか。作れるだろうか。



「霧のむこうの不思議な町」柏葉幸子

洋館の並ぶ不思議な小さな商店街に住む風変わりな人々の中で過ごす、特別な夏休み。
ドキドキと憧れながら読んだ。
「千と千尋」の原案的な存在になったらしいが
やはり私はこの本のほうだ好きだ。
柏葉幸子先生が講談社児童文学新人賞を受賞されてのデビュー作。
講談社児童文学新人賞…応募してみたい…と思って一度もしたことがないまま50代になってしまった。



「だれもしらない小さな国」

中学生になってから友達に借りて読み始めたコロボックルシリーズ。
小学生で読みたかった。
コロボックルが実際にいるとしか思えなくなる。
アマガエルの中にはいつだってコロボックルが隠れている。
または普通の人の目には見えない速さで、
豆粒ほどの犬と一緒に走り跳んでいるのだ。

佐藤さとる先生のコロボックル以外の短編もとても好きだ。
身近な暮らしの中に不思議な物語が潜んでいる。
子どもたちはそれにそっと気が付いている。
私はもう気付けない大人の年齢だ。
でも見逃さないようにと、足元を見ながら歩いている。


この記事は山根あきらさんの企画への参加です。
本をごそごそして、あれがいいかな?これがいいかな?と考えているうちに
最近忘れていたいろいろな気持ちを思い出しました。
山根さん、ありがとうございました。


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