【詩】夜空にはじけるもの《炭酸刺繍》
いっせいに浮かぶ浮かぶ
みんなの心の泡ぶくが
ぷわぷわ ぷわぷわ
すごい勢いで夜空に浮かぶ
まるで炭酸水の泡みたい
まるで花火大会みたい
ううん
今夜はほんとに花火大会よ
しゅるしゅるしゅるっとあがって
じゅわじゅわじゅわ~って
細かくはじけているのは花火だから。
ほら少し火薬臭いでしょ?
焦げてるの?
燃えてるの?
何が?
だから花火の火薬がね
ううん
みんなの心がね
でもみんな夜空にはじけて消えたから
ああすっきりしたね
最後に大きな花火がばんっ!って広がったね
金の絹糸で夜空いっぱいに刺繍した枝垂れ菊
ちがう
菊じゃなくて柳なの
あれはお空の涙だね
*藤家秋さんの炭酸刺繍に「もういっちょう!」(by ♫「わくわく運試し」)
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