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小説【海の都の夢現】

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海の世界にも伝わっていた、アンデルセンの童話「人魚姫」。誰しもが、ただのお伽話だと思っていた。人間に恋する人魚が現れても、心配はしたが、快く送り出した。魔女の悪ふざけがいったとし… もっと読む
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記事一覧

小説【海の都の夢現】#7.6

思い切って 「おはよう、セジェル!今日も似合ってるね!」 「おはよう。」 「おはよう。あれ…

mimoza
5日前
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小説【海の都の夢現】#7.3

これまでのあらすじ …でも嬉しい  このあらすじには、可愛い可愛い風の精霊の私と、年女に…

mimoza
5日前

小説【海の都の夢現】#7

今度は  少し強い陽射しが和らぐ木の陰。眩しさを避け涼むのに丁度良い場所で、腰を下ろして…

mimoza
4か月前
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小説【海の都の夢現】#6.8

どこまでも夢を見よう  おもちゃの兵隊は目を輝かせながら、ルードとセジェルに礼を述べた。…

mimoza
4か月前
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小説【海の都の夢現】#6.6

虹の向こうまで 「着いた。君の入学手続きをしよう。セジェルも講師登録手続きをする。とりあ…

mimoza
5か月前
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小説【海の都の夢現】#6.4

待ちに待った瞬間  ルードは何とも楽しそうよのう。今までは澄ました顔で、面白味なく仕事を…

mimoza
5か月前
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小説【海の都の夢現】#6.2

語り出した未来  ルードの仕事内容を伝えながら、海神王城内の施設設備巡回と挨拶回りをする二人。 「ルード様の仕事内容は、主に海の世界の治安維持。職場は海神王城内の執務室、修練機関の統括室。統括、指導、問題解決、巡回、修繕、なんでも屋さんね。私は何をすれば良いのかしら?」 「理解が早い、流石だね。セジェルには、修練機関の統括室に届いた仕事の依頼の精査と、指導、問題解決の記録書記、修錬生の修練度向上の為の講師役をお願いする。新海都市の巡回と修繕は、手が空いた時に一緒に手伝っ

小説【海の都の夢現】#6

はじまった   翌朝。海神王の側近ルードの執務室のドアノブに手を掛け、まるで「苦手な野菜…

mimoza
5か月前
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小説【海の都の夢現】#ゼロ

私のナミダ  人魚姫レレルが泡になって消えたのを知った海神王リュヌウは、悲しみのあまり半…

mimoza
5か月前
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小説【海の都の夢現】#5.5

せめてひとつだけ  食べ損ねた苺のムースをまたもやルードに横取りされたセジェルは、食べれ…

mimoza
6か月前

小説【海の都の夢現】#5

絶対実らない恋 「手を離しなさいよ〜!失恋したすぐ側から連れ帰るなんて、酷いじゃない!っ…

mimoza
6か月前
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小説【海の都の夢現】#4.6

夜の間だけの魔法  敬愛する海神王リュヌウと、マブダチになった覚えのない龍神王テスユヌ、…

mimoza
6か月前
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小説【海の都の夢現】#4.3

もっとふさわしい始まり  品行方正で厳格と言われようとも、愛情表現が乏しい部類と言われよ…

mimoza
6か月前
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小説【海の都の夢現】#4

見つけて 「アンハッピー・ブロークン・ファーストラーブ!」 「テスユヌ様、それ分かりにくいですよ。ルード、私達も極上のスイーツを持って来ましたわ。」 「ぬぬ。ではわかりやすい様に、ルードよ、失恋お疲れ様〜!」 「二人共、なぜここに居る?」  顔に青筋を立て苛つきを隠しきれていない海神王リュヌウの休憩室に、先程人魚セジェルを人間の世界に送り出したうたかたの王ルードと、その恋路を解説していた人間の世界の龍神王テスユヌ、恋愛話が大好きな風の精霊レレルが集まって居た。ラウン