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この夏の目標

この夏の目標を言いたいのに、もう梅雨入りでぬるっと夏の暖簾をくぐってしまった。わたしのスマホに並ぶ字面はお淑やかな雨を彩度の高い言葉に換えた素敵な誰かの文章たち。
古き良き日本の四季より異常気象に慣れ親しんだ最近は異常な暑さや大盤振る舞いの大雨に、まず言葉を選ぶ感性を失くしそうになる。更にはキャパを越えてくる仕事の拘束時間が私でいる時間を簡単に削り減らす。脱毛症とは今年からの付き合いで、半年記念日を迎えた。
やり残したことを抱きしめたまま眠りにつく毎日が、優しくしてもらったことを布団に入ってから気付く毎日が、生きていくことだと受け入れようとしてる、そんなこと受け入れたくもないのに。

この夏の目標
▷休む
▷旅行に行く
▶本を作る

不健康であっても幸福だと思ったりする。
好かれなくていい、嫌われてもいい時間に少しの申し訳なさが共存してる。たまにその申し訳なさがわたしの両足首をがっちり掴んだり右腕を内出血起こすくらいに握ってきたりするけど、もぎ取ってくれるわけじゃないのが、またたまに疲れる。

書いて欲しいと頼んだ素敵な文章たちが集まってくる。その人の中身を何度も裏ごしたような、その人の感じたものを表す、その人の知ってる言葉だけで並んだ文章がすき。

休みたいし、旅行の計画を立てられたらいいなとも思うけど、本の完成を待ち望むわたしが席を譲りそうにないから、もうひと、、ふた、、、みっつ頑張りくらいしないと。

いつかの空っぽな茶の間に、ずっと泣いてた末っ子が新聞を読むぬらりひょんのしわを数え始めて、制服を着た長女が話しかけてくるようになって、次女は相変わらず不在で、庭はまだ雨、雨粒のただいまが聴こえないからまた寝よう。

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