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小笠原流礼法で日本の美しさを知る

小笠原流礼法って知っていますか?聞いたことある、礼儀作法のことでしょ?とか色々あると思いますが、私の仕事の一部であるハウスクリーニングでは、年に一度、講師を招いて2時間の講義をいただいています。小笠原流礼法を接客に生かすというテーマなのですが、この内容が実に濃い!講師の方の立ち居振る舞い、事例をふんだんに取り入れたユーモアのある講義で2時間があっという間でした。

小笠原流礼法とは?

700年ほど前(鎌倉時代〜)に武家中心に使われていた礼法だったようです。最初は荒くれ者の集まりだった武士をまとめる意味合いで行っていたようですが、いろんな礼法がある中、徳川幕府が小笠原流礼法を使っていたため主流の礼法となったようです。近代になっては女子教育や小学校にまで取り入れたようですが、戦後GHQの影響か西洋のマナーが入ってきて今の作法になっているとのことでした(ざっくりすぎるので詳しくはHPで)。

心とかたち

礼法(マナー)は挨拶や礼の方法、型だけできればいいってことではないんです。心があって、形がついてくる。例えば「無躾は目に立たぬかは躾とて 目に立つならばそれも無躾」という礼の基本があるのですが、しつけが身についていないのはよくないけれど、いかにも躾が身についていてと見えるならそれもしつけがなってないよ。ということなのです。

例えば、出したものを戻さずにおいていて、誰かに「片付けといたからねっ!」って言われる感じでしょうか。代わりに片付けてあげるのは素晴らしいことですが、これみよがしに言われるとちょっとどうなの〜ってこれ私のこと!?口には出さずとも態度に出てそうだな、気をつけなきゃと思ったのでした。

一番こころに残ったこと

それは、目に立たないこと。お辞儀の仕方や物の取り扱いなど、いろいろと教わった中でも印象に残ったのがこれでした。
数年前から小笠原流礼法を学ぶようになってから何度となく聞いてきたこの表現でしたが、今回特に理解することができました。

最近はしっかり発言して自分の意見を言うとか、アピールして自分を目立たせることで、人よりも抜きん出て何かをつかむことがよしとされてきたように感じます。これは、西洋の個人主義の文化が入ってきてそうなってきたのでしょう。でも日本人は共同体を重んじる文化。人より目立つのは、なんだか気恥ずかしい、何かしらの抵抗がある。その一つに礼法があったからなのかなと思いました。目立たないのではなく、目に立たない美しさ。日本の伝統文化でもありますね。

和する心 日本ってカッコいい!


人っていいな!共同体の必要性

礼法というのは、人と人のコミュニケーションを円滑にするもの。相手の心も慮っていい関係性を持続させ、組織を活性化させる。それは、今も昔も一番と言っていいほど大事なことなんですね。

今は、未曾有の危機。気候変動、世界三次世界大戦、存在孤独・存在不安、脳疲労、貧富の格差、そしてAIの台頭による人間尊厳の危機で今までにないほど何が起こるかわからない不安の中にいます。20、30年前まではそんなに変化はなかったはずなのに、今の世の中わからないことだらけ。いつ何がどうなるかわからない。

そんな時、人間とは何かが明確にわかって、いつでも尊厳で繋がれるコミュニティがあったら安心・安全で生きられるんだろうなと思います。もう1人で頑張る時代は終わり。まぁ、よく言われてることですけど、心の底から信頼して本音を言い合える仲間を作ることがこれからの私たちがやっていくことなのだろうと思います(どんなに頑張ってもAIが人間のやることをやってしまいますから)。ちなみに私は一匹狼かくらいに人間が嫌いでしたが、n
Techを学ぶようになってから人が好きになって今では人と暮らしています笑

ただ、そんなに優等生でもないので、この人苦手だわ〜っていう人の1人や2人はいるし、1人が好きなことには変わりなくて、気ままにやっております。

お読みいただきありがとうございました!

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