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鬼滅の刃

 秋晴れの月曜日は自転車通勤、ペダルを軽く踏んでゆっくりとスピードに乗せて秋の空気に分け入って行く。自転車のどこが楽しいって、ペダルを踏まなくても惰性で進んで行く時の、あのスーッと身体を持って行ってくれるような感覚がいい。エンドルフィンとかドーパミンとか、訳のわからない妄想とか、いろんな物が身体を巡る。
 流行りものには逆に、感心を寄せない意固地なところがある。これまでも皆が凄いと言う「ワンピース」を知らないまま、「半沢直樹」も知らないまま、ここに来て世間は「鬼滅の刃」に沸き立っているらしい。聞けば職場の近所の竈門神社が賑わっていると言う。興味はないけど、ついでにちょっと寄ってみてびっくり、初詣かと思う程の人出じゃないか。社務所は巫女さんと言うのか、普通のおばちゃんが一人でキリキリ舞いをしていた。形ばかりの参拝をして、早速、ご朱印を二つ、かみさんの分と頼まれの分を購入、この分だと今度の正月はさらに凄いことになってそうだ。本日走行距離42キロ、これには興味がある。

2020年10月26日

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