そういうことだったのか
先日の「忘れた頃のパンク」の話の続報、しょうもない話を少し長々と書き残しておこう。前回のあらすじは、買い替えたばかりの中古自家用車がパンクして、修理しようにもスペアが入ってなくて、スタンドに持って行くもパンクが酷すぎてレッカーに回収して貰ったという話だった。
それで後日、購入した中古車屋にスペアを頼んで、数日前に持って来て貰った。その時も、同じタイプのスロープ付き車両なのに、前の車にはスペア収納場所が確保してあったのに、何故、この車にはないのかと聞いてみても、どうしてでしょうねと首をかしげるだけだった。ジャッキは入っているのに、片手落ち、前の所有者はどうしていたのか、私も首を傾げるも、こんなこともあるのかと、貰ったスペアを後部座席の足元の転がしたまま、日常を走らせる。ただ収納スペースの確保のための改造をFB友の吉田 ひろしさんに相談、そして今日、そのための実車の確認で吉田さんの自宅兼工場に寄ってみた。
吉田さん、後部のスロープや手摺りのつくりを見ながら、どこをどうう改造したらスペア収納スペースを確保出来るか、あーでもないこうでもないと頭を悩んませたところで、待てよと一言、何故、前の持ち主はこの状態で困らなかったのだろうかと。もう一度、車内、シートの下を再確認、すると吉田さん、私と中古屋さんが確認したジャッキスペースの手前に、何か黒くて四角い物を発見、デカい身体でしゃがみこんでデカい腕て引っ張り出したのは「応急パンク修理キット」、やっぱりありました。スペアが入ってなかった理由はこれですこれ。良かった。手摺りを切断して改造でもした後で出て来たら大変、もうスペアは返しても大丈夫、良かった良かった。
と言うわけで、応急キットの使い方を教えて貰いながら、あの日、そうパンクしてレッカーを呼んだあの日だ。シートの下にはジャッキしか入ってないと思い込んでしまったあの日の顛末が悔やまれるではないか。こんな経緯で事なきを得たけれど、プロから教えられた教訓は大きい。
私のような物事の殆どが芒洋としている凡人は、分からないことをそのままにして前に進んでしまう。時に大きな落とし穴だったり大きな綻びに出くわすわけだけど、プロフェッショナルは違う。少しの違和感を前にしっかり踏み止まって、経験から得た知識と目の前で立ち上がる事態を緻密に照会し思考を巡らす。しかもその問題解決の経過が爽やかだ。クライアントを不快にさせないばかりか逆に楽しませながら答えを導いて行く。やっぱり只者ではなかった吉田さん、これからもいろんな物を持ち込むから、よろしく!
20210927
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