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念願のぐるっと久住一周ライドレポート

 サイクリング部の仲間が私の定年祝いを兼ねて、果たせなかった「ぐるっと久住一周ライド」を一緒に走ってくれると言う。1回目は道を間違えてた上に、走路凍結などもあって一周出来ず。2回目は寒さと疲れで挫折。3回目は道を間違えて一周ならず。そして今回は4回目のチャレンジになる。昨日までの雨が嘘のようにピタリと止んだ上に、最高の天気を準備してくれた。私は3時半に起きて準備、岡山から駆けつけてくれたA君(私より年上)は2時半に起きたらしい。

 6時には道の駅ながゆ温泉に参加者4名が集合。6時15分に、久住高原を反時計回りで回るコースで出発。ぐるっと久住周遊道路をひたすら登る。祝って貰ってるのに、太ももふくらはぎに呼吸が苦しい。脚が先に参ったするか、呼吸が先かの闘いだ。岡山から参戦のeバイクなんかに負けられん。

 男池を8時に通過して、くねくねと長い下りで、先に走っていた部長が、猛スピードで登って来た対向車を避けようと転倒、接触は免れた。先方は福岡ナンバー、助手席に乗っていた女性が降りて来て、謝るものの運転席の初老の男性は表情一つ変えずに、降りて来ようともしない。少しの押し問答はあったものの、怪我もなかったので、事故にもせずに事を収めた。

 後で、部長に怪我の再確認、アドレナリンが出ているから痛みはない。左側を下にして自転車を守ったのはいいけど、やはり左肩、腰、膝を負傷していた。きっと今夜か明日に痛み出すはず。持っていた救急セットで応急処置。ライドには支障はなさそうなので、飯田高原から久住スキー場を目指す。

 余談ながら、運転席の男は何故、降りて一言二言頭を下げるなりしなかったのか。岡山から参戦のA君曰く、あの二人は不倫の仲だから、うかうかと社会的地位のありそうな男が出て来て、実はこういう者です。一緒に居るのは、ごにょごにょとなるのは具合が悪いから、車内で貝のようになっていたに違いない。なるほど、そういうことなら、あの強張った表情も納得だわと、傷の痛みも忘れて、何故か走る活力が沸いて来たような気がする。

 ここからも激しい登り。Rちゃんの脚がつる。eバイクのバッテリー残量が僅かとなる。それでも景色と風を楽しみながら高原を走る。11時半に農家レストランで昼食。柏ご飯付きだんご汁定食をご馳走してくれた。ゆっくり休んで、12時半に出発。

 eバイクのA君はバッテリ―切れで瀬の本に一人残留。Rちゃんが後で回収に行くことになった。ガンジーファームまで1時間漕ぐ。後13キロでスタート地点の道の駅ながゆ温泉だ。14時15分、ついにゴール。果たせなかった「ぐるっと一周久住ライド」ついに完結した。達成感がなかなかだ。ただ、もう2回目はないわ。登りがきつ過ぎる。

 上級者向けとは言っても、私らは上級者なのか、若い上級者を言うのではないのか。いやいや、そもそも私たちはまだ中級者に毛が生えた程度だろうに。そんな議論もライドの合間に飛び出すほどに、難易度の高いコースだったわ。走行距離70キロ。一緒に走ってくれてありがとう。お疲れ様でした。20230603

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