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昆虫食

 デイケアのお迎えを待つ二人。迎えの車が来てから出たらいいのに、待たせると申し訳ないからと、いやいや、既に待たせられているのはこっちだからと、言はみるけど聞きはしない。まあ、防寒対策は分厚い脂肪で出来てるから大丈夫だろう。付き合ううみちゃんが寒いだろうに、なあ。

 そんな二人を振り切った私は田ノ浦から漕ぎ出してみる。快晴、気温2℃、おー昨日より寒いし風も強い。今日の寄り道は、別府八湯第4番の不老泉、その脇に設置されたと話題の「昆虫食自動販売機」だ。あったあった、なになに、「コオロギにオケラ、カイコノサナギ、バッタ、タケムシにゲンゴロウ」と錚々たる顔ぶれではないか。どれも1,000円、安いのか高いのか。取り合えず、いけそうなところで、子供時分のよく捕まえては手で揉んだ可愛いオケラと虫かごがギュウギュウになるほど捕っては詰め込んだコオロギ10%のクッキーを購入、まずは職場での従業員のリアクションを想像すると、強烈な向かい風に突き進みながらも、ついマスクで隠れた口元が緩んでしまう。

さて、昆虫食の食レポ、まずはオケラから3時のおやつ代りに食べてみたら、女性従業員1人は美味しいと笑顔、もう一人は勢いで姿を見ないように目を閉じてパクリ、いけるかもと初めての昆虫食に感激の様子、私はと言うと、こりゃエビだわ。もう少し塩味が欲しいところ。さらに、コオロギパウダーのクッキー、これは普通のクッキーと一緒で美味いけど、最後に少し鼻に抜けるツンとした匂いのようなもの、もしかしてコオロギ臭なのか。よく分らんかったからもう一つ、あー分かった。蝉とかカブトムシのカゴの中から漂って来る匂いかも知れない。皆さんも試しに食してみて下さいな。

 本日の走行距離22キロ、春が待ち遠しい。20220217

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