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カルと会議と海老ちゃん

 担当者会議を理由にしてカルちゃんに会いに行く。おーカル、カル、会いに来たよ。8歳のカル、成長著しきかな。と思ったけど、太っただけなのか。食欲の秋だったからな。ちょっと、会議をちゃんちゃんとやっつけて来るよ。また後で遊ぼうな。
 会議が終わり外に出る。カルが見当たらない。初冬の裏山や野原に、カルカルと呼んでみる。暫くすると、裏手の山から走り降りて来た。街の犬と違って、そこらじゅうがドッグランになっている。我が家の柴犬でも連れて来たら、さぞ喜ぶだろうな。
 さて、担当者会議では、長きに及ぶ折衝の結果、折角1日24時間、月744時間の重度訪問サービスを確保したものの、一緒に暮らす高齢のご両親の体調不良が理由であるため、良くなったらまた元に戻すことになる。ついては支援が出来なくなったお母さんの診断書の提出を求められることになった。要するに、家族介護が出来ないことの証明としての診断書は既に出していて、今度はその状態が快方に向かっていたら、また元の支給時間に戻すと言うのである。
 まあなんとも腹の立つ話ではないか。これまでの介護負担が高じて病気になっているのに、少し良くなったらまた以前のような介護負担を再開、歳は間違いなく取って行く。恐らく間違いなく病気は再発することは、医者じゃなくても自明のこと。さらには家族介護の現場の介護過多がもたらす悲劇がどれだけ多く発生しているか。そこんところの想像力すらないのか。呆れて言葉もない。ただ、久しぶりに顔を合わせた担当者会議、参加した支援者とご本人、家族の交流が暖かい。それだけが救いだった。陽子ちゃん、頑張ろう!
 FBのタイムラインでは、私たちの大好きな海老(海老原 宏美)ちゃんが治療に専念するために北海道に飛び立ってしまった後ろ姿が映し出されいた。困った時の最高のこの道のスペシャリストと暫くネットでコミュニケーションが出来ないのは辛い。海老ちゃん、早く元気になって帰って来て下さいな。20211129

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