寄り道
ここのところマイカー通勤が続いている。今朝は少し早めのスタートだったので、田ノ浦ビーチに車を寄せて、本の背景に海を置きながら朝の15分間読書、なんたって伊集院静の「ミチクサ先生」、夏目漱石の足跡を辿る本なれば、読み進むほどに道草がしたくなってしまう。
昼は昼で、金曜日限定の山猫食堂に足が向く。楽しみな定食は、なんとカマスの焼き物定食、子供の頃に婆ちゃんが嫌と言うほど魚を食べさせてくれたお蔭で、魚は積極的には食べないことにしている。が、ここは山猫姉さんの店、笑顔で注文、恐る恐る食して、骨から身をはがしては口に入れ、口に入った小骨がいつまでもザラゴロと宙返りを繰り返す。煮干し、いりこくらいなら、まだばくばくと行けるのに、このサイズあたりからが怪しい。会話は弾んではいるのに、口の中が弾んでくれない。それでも少し涙目になりながらの完食、自分だけが驚いた。ちょっと胸を張った感じでご馳走様でした、ほらこんなに綺麗に食べることが出来ましたと言ってしまう。まるで子供だ、ここは学校給食か。もしかしたらここなら納豆でも食べれるのかも知れない。でも、それだけは止めて欲しい。山猫姉さん、そして今日も一緒の藤井先輩、今日も楽しいひと時をありがとう。
夕方は夕方で、いつものことながら帰りの運転は睡魔との闘いになる。冨士見通り前後に第一波がやって来て、そこを無事に超えると第二波が西大分から春日にかけてやって来る。数年前は別府のマック、ドライブスルーに避難してポテトを注文、口を動かすと覚醒するからと、眠気防止に寄っていたら体重増加、これはヤバイとソフトクリームに切り替えても結果は一緒、今年になってからは別府タワーのコンビニに避難して、小さなスナック菓子を買ってみたり。自転車ならこんな苦労はしないで済むのにと思いながら、今日はコージーコーナーに避難、美味しいミルクティーとマスターとのお喋りで無事に覚醒。こうして寄り道三昧の金曜日は暮れて行くのか。
20211126
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