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頑張れトリニータ

 週末天気が予報に反してくれた。14時キックオフ、風が強く吹いてくる。
指原莉乃が遠くに見える。スタンドビジョンに拡大して映っている。どっちを観たら指原莉乃を身近に感じられるのかな。どっちでもいいけど。
 なんたって混雑を予想して12時半には利用者さんと会場に着いている。観戦場所はトリニータシートの一番後ろだ。卵型ドームの尖った両端を風が抜ける構造になっている。ドームの屋根も今日は全開、秋の日差しがコートの西側半分くらいを照らしながら、段々と西側に移動して面積を小さくしている。東側に居る私たちには届くことはない。試合は前半、幸先よく自責点で1点先制するも直後に、同点打を喰らい、また1点取り返して前半終了。よっしゃー!
 風は山側から海側へ断続的に背中に吹き付けて来る。もう後がないトリニータ、後半もこのままで行けよと期待をかける。公式入場者数10,021人、頑張れトリニータと応援したいところだけど。言う程に私は球技にあまり興味はない。格闘技とかの個人競技ならば別なんだけど。だから、応援に集中することなく、応援する人やスタッフ、ゴミ回収係の人たちに視線を持って行かれてしまう。あっ、同点に追いつかれてしまった。
 昨日の大分マルシェもそうだが、四季折々の大小様々なイベントを見るにつけ、その開催までの準備、きっと何人かは眠れぬ夜を過ごして今日を迎えているに違いないとか、当日の会場準備から駐車場係のおいちゃんたちの連携進行、指原梨乃を呼んでもパニックにならず粛々と進行出来る積み上げたスキル、ゴミ捨て係やその他裏方の人たちの働き、人込みの中でレシーバーで話しながら誘導をする人らに備わった臨機応変な対応スキル、まあ凄い。それにしても寒い、足がガタガタ震え始めた。
 さらに客席に目を移せば、家族連れも恋人たちも、そして老夫婦も、コロナのソーシャルディスタンスで寄り添っては座れない。でも座ってはいけないところに座って積極的に寄り添っている人たちも結構な数いる。一人で観戦している若い女性に綺麗な人が多いのも気になるところ、トリニータ女子なのかな。あー、PKで逆転されたよ。嘘だろ。寒いの我慢してそれなりに応援したのに残念やわ。後3試合でどうなるものではないのよね。
 逆転されたあたりから、スタンド席から一人二人と帰る人が席を立って、縦方向の小さな流れが起きる。試合が終わると、テンションが下がった人々が一斉にぞろぞろと流れ始めた。一万人のテンションがJ1残留の希望に上がったり下がったりした90分、今夜の大分も来月のクリスマスも、大晦日も大分の街は荒れ模様かな。そんな話じゃないか。一晩寝たら皆ケロッとしてるか。でも、関係者はそうは行かないJ2降格、特にトリニータの運営、財政支援をしているスポンサーは大事になるんだろうな。僅か90分の試合が、日常では感じられない刺激を分けてくれるなぁ。ありがとうトリニータ。J2になっても胸を張って行こう!

20211107

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