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増殖するものたち

 薄曇り梅雨入り気配の日曜日、玄関の掃除と昇降機廻りのDIY補修を済ませて、ついでに下駄箱の整理もやろうと下駄箱を開けてびっくり、かみさんのクツの多いこと、前世はムカデだったのかと言いながら、かみさん立会いのもと断捨離、ゲジゲジくらいまでにはなったろうか。放っておくとまた増殖するんだろうな。午前中、ひと段落すると雨が降り始めた。

 増殖すると言えば、我が家はフクロウグッズ・コレクターだから、フクロウが集まるのは仕方ないけど、他にも増殖して止まないのが糸だ。これが大変なことになっている。コンパネに整理してある135本(9×15)の糸以外に未整理の糸があそこにもここにもと散らばっている。そんな糸たちに緊急招集をかけて集めてみたら、廊下を埋め尽くす糸、糸、糸と、このあり様だ。かみさんもどう仕訳けていいのか戸惑うばかり。取り合えず直ぐに使わない糸たちを倉庫に収納するのだが、その直ぐという時間が糸の種類によって春夏秋冬くらいのスパンを言うのか、数年から永遠の時間を言うのか微妙なところだ。

 かみさんの目の届かない倉庫に直してしまえば、しめたものだ。この倉庫には構造上かみさんは入れない。ここに住んで12年間の直ぐには使わない物たちが静かに納まっている。でも不思議なことに、これまでの大量の直ぐには使わない物たちが倉庫から溢れ出すようなこともない。そう、公序良俗に反しない範囲で、明らかに要らないだろうという物は、時々はかみさんに確認をして、時々は、かみさんの記憶から抜け落ちる頃合いを見計らって私判断で処分をすることもあったようななかたような。ただ、増殖は誰かが身を挺してでも食い止めなければならないのだ。20220605

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