見出し画像

富貴寺で銀杏の絨毯を踏む

 筋肉やら関節やらの軋みはあちこちあるけれど、やっぱり週末になると走りたくなる。今日の目的地は富貴寺、2人は6:30に大分駅をスタート、遅れること20分で私もスタート、西大分から海岸沿いの歩道に入ると、高校生くらいのライダー集団、追いすがってみたけど、若さには追いつけない。両郡橋あたりで先発の2人と合流して、軽快に別府市内を走っていたら、100キロウォークでいつもお世話になる三城 浩司さんたち一期一会のメンバーが清掃活動をしていたところに遭遇、素晴らしい。すいすいと漕いで別府湾ロイヤルホテルの向かいのコンビニで小休止、8:30にリスタートで赤松峠を下る。登りで汗だくの身体が下りで一気に冷やされて寒い寒い。下り着いたところ左側の眼鏡橋の赤松橋に9:00、後続と合流する。こうして開いてはどこかで合流してを繰り返しながら進んで行く。ライドを繰り返す度に、この開きを待つ時間が短くなっていることに驚く。爆走する車に怯えながら10号線、車道を走ること数キロ、山香の下市北交差点を右折、少し登って山香温泉風の郷に9:30でトイレ休憩、ここから3キロくらいをぐんぐん登って、気持ちよく下ると楽しい案山子たちが道端からエールを送ってくれる。 

 国東半島全体が火山地形と言われる山間に岩が突き出た風景に風情がある。そんな風景もしっかり目に焼き付けながら走って、「真木大堂」には10:20着、ここで中山香まで車で来た1人と合流、少し写真を撮ったり見学したり、ご朱印を貰ったりして、今日の目的地の「富貴寺」には11:00に到着、福岡ナンバーの観光バスが2台停まっている。トレイルランの一団が走り抜けて行く。結構な人出だ。参拝料500円を払って境内へと階段を登って行く。銀杏の葉が境内を黄色に覆いつくす。枯れ葉が風に揺れて、ずっと落ち続けている。秋の景色の見本のように赤、黄、緑に茶が彩を織りなしている。腹が減って来た。雲行きも怪しい。

 さて、この後どうする。中山香からの1人は、このまま来た道を引き返す。後の3人は、気になる豊後高田、昭和の町はまた次回と言うことにして、宇佐駅を目指し、雨は嫌だから、宇佐駅から輪行で帰ろうということになった。それでも腹は減っているので、やっぱりここだと宇佐からあげだ。揚げるのに少し時間がかかるので、女子2人は先に駅に行って貰って、私が待つこと10分くらい、900gを3つに分けて貰って、リュックに詰めて駅まで走る。心持ち背中が熱い。宇佐駅に着いて、自転車を輪行袋に詰め込んで、待合室でから揚げで昼食、3番ホームまで自転車を抱えて、13:37発の各駅に乗り込む。2両編成の先頭車両の運転席の後ろに輪行バッグを置いて、空いている座席、優先席の隣に向き合うように着席、大分駅到着14:44まで、私は本を読んだり携帯したりウトウトしたり、ところが向かいの女子2人は凄い、乗り込んでから降りるまで、西屋敷、立石、中山香が過ぎても、杵築、大神、日出、暘谷、豊後豊岡、亀川が過ぎても、別府大学、別府、東別府、西大分、とうとう大分駅に着くまでずっと喋りっぱなしだった。話題が豊富な上に、お喋り好きで、仲良し、さらには僅か60数キロ程度のライドでは疲れないわ。そんな凄さにボーっと感心させられた67分の各駅停車帰路の旅だった。大分駅で自転車を組み立てて、一日のライドを労い、それぞれの生活の場に颯爽と戻って行く。本日の走行距離は65キロでした。

2020年11月22日

ここで頂く幾ばくかの支援が、アマチュア雑文家になる為のモチベーションになります。