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自主トレはソロライド

 今朝はのんびりと7時半に出発、3キロで身体が温まり、5キロで汗ばみ始める。コースは別府廻りで由布院、由布院からの湯の平廻りの100キロが目標だ。オーバーペースにならないように、太ももに出来るだけ負荷をかけないようにペダルを回す。
 8時半にラクテンチ、南立石まで.30分、ここからが未知の登り、ロープウエイまでの40分、ハードな登りで汗だくだ。ここで補給食とトイレ休憩、モンベルで買ったウエア、脱いでみたら裏側がびっしょり、汗を逃がしてくれないのか。着て乾かすしかないか。更にKIJIMAまで40分、ここも泣きたくなるようなヒルクライムだった。歩道はないし交通量は多い。みんなで行くにはちょっと辛いコースだ。20分ほど走ると由布山登山口、駐車場は満車だった。来年は登ろう。誰か連れて行って下さいな。
 由布院駅には11時に到着。出発から3時間半か。家族から頼まれたニラ醤油を土産に買おうと街中に自転車を向ける。観光客の多いこと、すれ違うのにサイドステップでも踏まないと通れないくらいの人出だ。怖くなって、直ぐに由布院を後にした。
 南由布駅にいつも居たヤギが居なかった。210号線、後はほぼ下りだ。時間もたっぷりあるので、25年くらい前に、共同作業所どんぐりの家で一泊した時に行ったきりの湯の平に向かう。
 12時に湯の平駅、駅から温泉街まで登りが4キロと少し。今年7月の豪雨災害の爪痕が花合野川に沿って未だに残っていた。あちこちで道路やのり面の修復工事が進んでいた。エネルギーが切れかかった脚を一方通行の工事区間が救ってくれる。狭い道を手押しで押し上げること3か所くらい。
 石畳が見えて来た。石畳を登る。両側に立ち並ぶ温泉旅館の風情は昔のままだった。自転車を押して登る石畳の勾配がなかなかハード、湯の平に来たら何を置いても山城屋さんには挨拶に寄ろうと地図を見る。石畳の一番上の方だった。桃源郷は苦しい思いをしないとたどり着けない場所にあるものは世の常だ。
 ここだ、Facebookで見た通りの佇まい。ご主人の二宮 謙児さんにも奥さんにも会えた。予約もなしで来たので、ダメ元でお昼ご飯をお願いしたら快くOK。見晴らしのいい部屋に案内して頂いて、出て来たお料理が素晴らしかった。ごはんにだんご汁に小皿が7品、デザートのシャーベットと珈琲、もう最高、温泉もどうですかと言われて、心が揺れたけど、温泉あがりにまたこの汗にまみれたウエアを着るのを考えて遠慮した。湯の平温泉の歴史やツールド湯平を主催して来た話と自転車でつながる台湾との交流の話など、楽しい時間はあっと言う間だった。今度は自転車仲間を連れて来ることを約束してお別れした。
 続いて、同級生がやってる「白雲荘」にも寄ってみた。豪雨被害を受けて修復がやっと終わって今月15日から再開すると言う。高校を卒業して2回くらいしか会ってない同級生には会えなかったけど、奥さんとお話できたから良しとしよう。
 さあ、後は帰るだけだ。ここまで半分くらい登りの60キロ、足がなかなかのヘロヘロ状態、やっぱり一人だとオーバーペースになってしまう。30キロと少しで休憩のため、珈琲を愉しむ店 ばんぢろに駆け込む。おはぎが迎えてくれた。一息入ったので、ラストスパート、止せばいいのに信号で並んだ、おっさんと目が合った。おっさんの自転車がかなりハイグレード、ただそれだけなのに勝手に勝負してしまった。
 疲れ果てて自宅の玄関に自転車ごと入ると、目の前にかみさんが待ってるではないか。昔、飼ってた犬が飼い主が帰るのを随分遠くから察知して玄関に迎えに出ることはあったが、かみさんが迎えに出てるなんて、虫の知らせか、聞けばトイレ介助が帰って来るのを待ってたとのこと、マジか。本日の走行距離101キロ、もう別府廻りの由布院行きは、もうこりごりだ。

2020年12月6日

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